三機工業---3Qは減収なるも、建設設備事業の受注高は2ケタ増
三機工業<1961>は10日、2023年3月期第3四半期(22年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.4%減の1,257.13億円、営業利益が同77.9%減の10.92億円、経常利益が同65.1%減の19.37億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同73.3%減の9.83億円となった。
建築設備事業の受注高は前年同期比42.8%増の1,583.16億円、売上高は同6.4%減の1,018.41億円、セグメント利益は同79.6%減の9.12億円となった。受注高は、ビル空調衛生、産業空調の大型工事を受注したことで増加したが、工事の大型化や工期の長期化による大型工事の進捗が本格化していない等の影響で減収減益となった。
機械システム事業の受注高は前年同期比2.6%増の73.20億円、売上高は同30.5%減の52.28億円、セグメント損失は9.43億円(前年同期は0.64億円の利益)となった。受注高は、堅調に推移したが、前期からの繰越工事が減少したことや大型の搬送設備工事が少なかったこと等により減収となり、セグメント損益は悪化した。
環境システム事業の受注高は前年同期比44.8%減の14,489億円、売上高は同4.9%減の169.43億円、セグメント利益は1.41億円(前年同期は5.61億円の損失)となった。受注高は、主に前年同期に大型の維持管理業務を受託及び廃棄物処理施設を受注したことによる反動等で減少した。売上高は減収したが、工事の採算性が全体として改善したこと等によりセグメント損益は改善した。
不動産事業の受注高は前年同期比2.9%増の18.52億円、売上高は同2.9%増の18.52億円、セグメント利益は同14.3%減の6.05億円となった。テナント賃貸収入が増加し、増収となったが、一部の賃貸物件で改修工事を行ったこと等により減益となった。
2023年3月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。受注高が前期比8.8%増(前回予想比4.8%増)の2,200.00億円、売上高が同0.1%減(同3.5%減)の1,930.00億円、営業利益が同32.0%減(同34.7%減)の62.00億円、経常利益が同28.7%減(同30.0%減)の70.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同26.0%減(同30.4%減)の48.00億円としている。
《SI》
提供:フィスコ