澁澤倉庫---3Qも2ケタ増収増益、連結業績予想の上方修正を発表
澁澤倉庫<9304>は8日、2023年3月期第3四半期(22年4月-12月)連結決算を発表した。営業収益が前年同期比12.2%増の602.05億円、営業利益が同10.5%増の38.78億円、経常利益が同22.4%増の47.24億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同36.1%増の35.93億円となった。
物流事業の営業収益は前年同期比12.9%増の557.88億円、営業利益は同13.4%増の29.62億円となった。倉庫業務は、化粧品、機械部品の保管業務や流通加工業務が増加し、営業収益は同3.0%増の124.64億円となった。港湾運送業務は、船内荷役業務や輸出入荷捌業務が好調に推移し、営業収益は同5.9%増の52.89億円となった。陸上運送業務は、飲料、機械部品、輸入貨物の輸配送業務が増加し、営業収益は同7.0%増の256.10億円となった。国際輸送業務は、輸入航空貨物、輸出入海上貨物、ベトナム現地法人の取扱い増加と為替の円安が寄与したほか、海上・航空運賃単価が高水準で推移し、営業収益は同51.6%増の101.37億円となった。その他の物流業務は、横浜地区でR&D施設賃貸業務や物流施設賃貸業務を開始し、営業収益は同33.1%増の22.87億円となった。
不動産事業の営業収益は同5.5%増の45.95億円、営業利益は同6.3%増の23.57億円となった。施設の稼働率向上に伴う不動産賃貸収入や、ビル管理業務が増加したことにより、増収となった。
2023年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。営業収益が前期比10.1%増(前回予想比2.6%増)の790.00億円、営業利益が同8.5%増(同4.3%増)の49.00億円、経常利益が同16.2%減(同5.5%増)の58.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同25.8%減(同11.4%増)の39.00億円としている。
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