戸田工業 Research Memo(5):財務状況は緩やかに改善するも、引き続き財務体質強化が必要
■戸田工業<4100>の業績動向
2. 財務状況
過去10期間で5度の最終損失を記録したこともあり、自己資本比率は2015年3月期末の46.5%から2021年3月期末には19.5%まで低下していたが、2022年3月期に過去最高の最終利益を計上し、2022年3月期末は24.2%に改善、2023年3月期上期も26.8%と改善が進んでいるものの、依然低位にある。また有利子負債の拡大を抑制したものの、大幅な損失が続いたこともありネットD/Eレシオが2015年3月期の0.52倍から2021年3月期は2.04倍まで悪化した。こちらも利益回復で2023年3月期上期末は1.10倍に改善を見せているが、全体としてバランスシートの改善には時間を要するとみられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
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提供:フィスコ