トヨタに強弱観対立、中国新車販売10年ぶりに前年割れで足もとの円高基調にも警戒感
トヨタ自動車<7203>は強弱観が対立し、前日終値近辺で売り物をこなす展開となっている。昨年10月後半を境に外国為替市場で急速にドル安・円高が進行、今年に入って1ドル130円を下回る場面もあるなど、輸出採算悪化に対する警戒感がくすぶっている。同社の今期想定為替レートは1ドル=135円で実勢よりも4円程度円安に設定されていることで業績への影響が予想される。また、同社が直近発表した中国での2022年の新車販売台数は21年比で0.2%減と10年ぶりに前年実績を下回った。中国経済の減速に加え、コロナ禍でのサプライチェーン問題などによる生産調整の影響が改めて意識され、上値を押さえる要因となっているようだ。
出所:MINKABU PRESS
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