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29日の米国市場ダイジェスト:NYダウは345ドル高、金利低下でハイテクに買戻し


■NY株式:NYダウは345ドル高、金利低下でハイテクに買戻し

米国株式市場は反発。ダウ平均は345.09ドル高の33220.80ドル、ナスダックは264.80ポイント高の10478.09で取引を終了した。投資家の本年の税金対策終了で、来年に向けた買戻しが先行し、寄り付き後、上昇。週次新規失業保険申請件数も予想通り増加したため金利低下が手伝いハイテクも買い戻され、相場全体を押し上げた。主要株式指数は終日堅調に推移し、終了。セクター別では、自動車・自動車部品の上昇が目立った。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストが同セクターの投資判断を引上げたため、上昇。航空会社のサウスウエスト(LUV)は、悪天候のため今週に入り大幅な予定便の決行を実施していたが、30日にほぼ通常運航を計画していると発表され、上昇した。ゼネラル・エレクトリック(GE)は傘下のGEヘルスケアがボルネード・リアルティ・トラスト(VNO)にかわりS&P500種指数に採用されることが発表され、上昇。臨床期向けバイオのTGセラピューティクス(TGTX)は食品医薬品(FDA)が同社開発の再発性多発性硬化治療薬BRIUMVを承認したとの報道が好感され、上昇した。ハンバーガーチェーンのマクドナルド(MCD)は英国、アイルランドで植物ベースのハンバーガーの販売計画を発表し。上昇。代替肉メーカーのビヨンドミート(BYND)も買われた。

金融のゴールドマンサックス(GS)は新たな人員削減を来年に発表すると、最高経営責任者(CEO)が確認した。同社株は上昇。

HorikoCapitalManagementLLC


■NY為替:米雇用関連指標悪化でドル売り強まる

29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、133円68銭から132円88銭まで下落し、133円00銭で引けた。米週次新規失業保険申請件数が前回から増加したため、労働市場ひっ迫により連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが長期化するとの見方が後退し、金利低下に伴うドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0637ドルへ弱含んだのち、1.0690ドルまで上昇し、1.0662ドルで引けた。ユーロ・円は142円40銭から141円58銭まで下落。ポンド・ドルは、1.2023ドルから1.2079ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9211フランまで下落後、0.9255フランまで反発した。


■NY原油:下げ渋りで78.40ドル、ドル安を意識した相場展開に

NY原油先物2月限は下げ渋り(NYMEX原油2月限終値:78.40 ↓0.56)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比-0.56ドルの78.40ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは76.79ドル-78.82ドル。アジア市場の序盤に78.82ドルまで買われたが、その後は伸び悩み、ロンドン市場で76.79ドルまで売られた。ただ、ニューヨーク市場ではドル安や株高を意識した買いが入ったことで78.71ドルまで戻しており、通常取引終了後の時間外取引では主に78ドル台で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 33.14ドル +0.37ドル(+1.13%)
モルガン・スタンレー(MS) 85.24ドル +0.78ドル(+0.92%)
ゴールドマン・サックス(GS)343.43ドル +2.56ドル(+0.75%)
インテル(INTC) 26.21ドル +0.67ドル(+2.62%)
アップル(AAPL) 129.61ドル +3.57ドル(+2.83%)
アルファベット(GOOG) 88.95ドル +2.49ドル(+2.88%)
メタ(META) 120.26ドル +4.64ドル(+4.01%)
キャタピラー(CAT) 240.20ドル +0.82ドル(+0.34%)
アルコア(AA) 46.56ドル +2.76ドル(+6.30%)
ウォルマート(WMT) 142.15ドル +0.86ドル(+0.61%)
《ST》

 提供:フィスコ

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