フェローテク Research Memo(3):2023年3月期第2四半期は世界的な半導体需要増を背景に大幅増益
■業績動向
1. 2023年3月期第2四半期の業績概要
(1) 損益状況
フェローテックホールディングス<6890>の2023年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比63.0%増の97,505百万円、営業利益が同59.3%増の17,061百万円、経常利益が同88.9%増の23,554百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同7.4%減の15,979百万円となり、売上高及び営業利益はいずれも第2四半期としては過去最高となった。
事業別では、世界的な半導体不足を背景とした半導体製造装置メーカー及びデバイスメーカーからの旺盛な需要に支えられて、半導体等装置関連の売上高は63,791百万円(前年同期比62.8%増)、セグメント利益は11,707百万円(同64.5%増)と大幅増収増益となった。各製品とも順調に拡大したが、特にシリコンパーツの伸びが著しかった。また電子デバイスでも、パワー半導体用基板が大きく寄与して売上高は23,073百万円(同88.9%増)、セグメント利益は5,325百万円(同74.5%増)となった。
さらに営業外において、為替差益5,198百万円の計上(前年同期は1,503百万円)があり、経常利益の伸びはさらに大きくなった。一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期に持分変動利益9,327百万円を特別利益として計上したことなどから、減益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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提供:フィスコ