貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6954 ファナック

東証P
4,114円
前日比
+13
+0.32%
PTS
4,132円
23:48 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
28.6 2.28 3.33
時価総額 4952億円
比較される銘柄
オークマ, 
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三菱電

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雨宮京子氏【逡巡する日経平均株価、掉尾の一振はあるか】(1) <相場観特集>


―FRBによる金融引き締めの手綱さばきに注目高まる―

 週明け12日の東京株式市場では日経平均株価が2万7000円台後半でもみ合う展開となったが、やや売りに押される地合いだった。前週末の米株安が投資家心理を冷やし上値を重くしている。FRBによる金融引き締め長期化への警戒感が拭えないが、年末年始の日米株式市場は果たして強調展開が期待できるのであろうか。株式マーケットの洞察力に定評のある市場関係者2人に年末年始相場の見通しを聞いた。

●「押し目形成場面は強気対処」

雨宮京子氏(雨宮総研 代表)

 日経平均は前週末に300円を超える上昇をみせた反動できょうは利益確定の動きに押されたものの、下値は限定的で押し目買い需要の強さを反映した。ここにきて米国株市場は軟調な値動きだが、早晩ムードが変わるとみている。米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの見方が足もとで再浮上しているとはいえ、米長期金利の動向をみても分かるように、ひと頃のようなヒステリックに利上げを悪材料視する動きはなくなっている。

 一方で中国の新型コロナウイルスを封じ込めるための行動規制が、大方が想定していたよりも早いスピードで緩和される方向にあることで、世界景気減速やサプライチェーン問題に対する過度な警戒心も後退している。そうしたなか日本の景気実勢は欧米よりも相対的に強く、今後の株価の値動きにも反映されそうだ。

 日経平均の年内の株価レンジとしては下値が2万7300円どころで底堅く、上値は1月の初旬に形成した年初来高値2万9300円近辺をうかがう動きを予想している。2万7000円台前半の押し目があれば強気に買いで対処してみたい。

 個別では中国関連見直しの動きが今後出てくることを想定したい。そのなか、中国向け売り上げ比率の高いファナック <6954> [東証P]は底値離脱の動きが期待できる。また、同関連の一角としては、建機のコマツ <6301> [東証P]も3000円台半ばに向けた強調展開を予想する。このほか、医薬品セクターでは武田薬品工業 <4502> [東証P]のもみ合い上放れの動きについてみたい。デング熱ワクチンが欧州委員会(EC)で4歳以上を対象に承認され、これが同社株には追い風材料となる。更にリオープン(経済再開)の流れに乗る日本駐車場開発 <2353> [東証P]も注目だ。同社株は目先急騰しているが、押し目買い狙いで面白い存在となろう。更に中小型ではKudan <4425> [東証G]を改めてマーク。足もと大きく利食われたものの、グロース株復活の流れとなれば、自動運転関連の中核である同社株は魅力的だ。

(聞き手・中村潤一)

<プロフィール>(あめみや・きょうこ)
雨宮総研 代表。元カリスマ証券レディとして、日興証券時代は全国トップの営業実績を持つ。ラジオ短波(現ラジオNIKKEI)、長野FM放送アナウンサー、『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)記者、日経CNBCキャスター、テレビ東京マーケットレポーター、ストックボイスキャスター、SBI証券 投資情報部などを経て現在に至る。

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