7-9月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第2弾〕 38社選出 <成長株特集>
20日に配信した時価総額1500億円以上の銘柄を対象とした「7-9月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第1弾〕 38社選出」に続き、時価総額1500億円未満の銘柄を対象とする「第2弾」をお届けします。
本特集では、第1弾配信の20日時点で時価総額が550億円以上1500億円未満の銘柄(銀行を除く)を対象に、直近3ヵ月実績である7-9月期(第2四半期)に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した38社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。下表は四半期ベースの「増益連続期数」、4-9月期(上期)経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、円谷フィールズホールディングス <2767> [東証P]。22年7-9月期(第2四半期)の経常利益は前年同期の3800万円から34億6200万円に急拡大して着地。パチンコ・パチスロ事業で新機種投入によって販売台数が急増したほか、コンテンツ&デジタル事業では中国や国内を中心に主力IP「ウルトラマン」のトレーディングカードなどのMDライセンス収入が大きく伸びた。直近では、メダルを使わないスマートパチスロが21日から導入開始されたことで思惑買いも流入し、株価は約15年9ヵ月ぶりの高値圏を快走する展開となっている。
2位に入った飯野海運 <9119> [東証P]の7-9月期は、ケミカルタンカーやばら積み船をはじめとした海運市況が高い水準で推移したことに加え、円安が進んだことが収益面で大きくプラスに働いた。また、予定していた一部船舶の修繕が第3四半期以降に延期となったことも利益を押し上げた。好調な業績を踏まえ、23年3月期通期の業績見通しと配当予想を大幅上方修正している。
続く3位にはフォークリフト大手の三菱ロジスネクスト <7105> [東証S]が入った。7-9月期は物流ニーズが旺盛な米州を中心にフォークリフトの販売台数が増加したうえ、為替の円安が追い風となった海外事業が収益を牽引した。原材料や輸送費の高騰が利益を圧迫したものの、増収効果や価格改定の実施などで補った。併せて、通期の経常利益を従来予想の70億円→100億円(前期比3.1倍)に上方修正している。
選出リストには、自動車関連企業のリスト入りが目立つ。ホンダ系自動車部品メーカーの武蔵精密工業 <7220> [東証P]とジーテクト <5970> [東証P]、独立系自動車用プレス部品メーカーの東プレ <5975> [東証P]などが入った。自動車生産が回復に向かうなか、円安効果や値上げの浸透で採算が大きく改善した。
また、旺盛な半導体需要を追い風に業績を伸ばした企業も多くみられる。7位のヨコオ <6800> [東証P]は主力の車載通信機器は原材料などのコスト増加が響き営業赤字となったものの、半導体回路検査用コネクターの販売拡大や円安によるプラス効果で吸収し、7-9月期は売上高212億円(前年同期比42.4%増)、経常利益34.8億円(同3.8倍)と業績高変化を遂げた。業績好調に伴い、今期2回目となる通期業績予想の上方修正に踏み切っている。
30位にリスト入りしたフェローテックホールディングス <6890> [東証S]は、半導体製造装置向けの真空部品や石英・セラミックスといった半導体製造で使用されるマテリアル製品の販売が大きく伸びた。また、サーモモジュールが5G通信システム機器や半導体分野、医療分野向けに好調だったほか、パワー半導体用基板の引き合いも強かった。さらに、円安進行で為替差益が拡大したことも利益を押し上げた。
このほか、リョーサン <8140> [東証P]、レスターホールディングス <3156> [東証P]、東京エレクトロン デバイス <2760> [東証P]、加賀電子 <8154> [東証P]といった半導体を取り扱うエレクトロニクス商社も多くリスト入りしている。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 7-9月期 連続期数 進捗率 PER
<2767> 円谷フィHD 9011 3462 1 62.6 18.8
<9119> 飯野海 1756 6739 4 73.1 5.4
<7105> ロジスネクス 932 2497 1 10.3 27.5
<7220> 武蔵精密 811 2798 1 28.8 18.0
<5975> 東プレ 416 7044 2 83.0 6.1
<2681> ゲオHD 336 2845 5 65.9 13.3
<6800> ヨコオ 280 3481 2 68.1 9.4
<4617> 中国塗 279 1012 1 27.8 26.8
<1950> 日本電設 269 712 1 - 15.4
<2980> SREHD 260 493 2 46.2 78.9
<2146> UT 254 3528 3 90.4 35.7
<4008> 住友精化 254 4509 2 64.7 6.3
<5480> 冶金工 221 8294 6 49.3 3.6
<8050> セイコーG 211 5511 7 73.6 15.5
<6996> ニチコン 207 4547 7 63.6 13.1
<8848> レオパレス 207 2791 7 79.9 4.1
<6741> 信号 200 1799 1 21.4 12.6
<8140> リョーサン 197 5451 1 65.9 10.0
<8130> サンゲツ 186 5308 5 51.5 10.3
<6287> サトーHD 178 2919 2 51.2 14.8
<5970> ジーテクト 171 5657 3 58.0 5.7
<9274> KPPGHD 160 6249 6 59.8 4.7
<3156> レスターHD 145 4806 2 70.7 9.8
<8131> ミツウロコG 140 1305 3 86.3 23.7
<6413> 理想科学 138 930 8 49.0 20.9
<4917> マンダム 138 573 3 101.0 84.4
<2760> 東エレデバ 137 3048 8 47.3 9.2
<8154> 加賀電子 134 9074 8 65.3 5.8
<4041> 日曹達 130 5283 13 59.0 7.9
<6890> フェローテク 124 13350 9 60.4 6.6
<8871> ゴールドクレ 124 1161 2 94.3 9.0
<5481> 山陽鋼 120 4437 7 68.6 8.6
<4559> ゼリア新薬 113 2208 6 74.0 17.8
<7199> プレミアG 113 2304 5 65.3 17.8 *
<8511> 日証金 112 2936 1 - -
<2715> エレマテック 109 3777 9 55.9 8.4
<6590> 芝浦 106 2346 4 59.1 9.0
<1979> 大気社 102 2992 1 38.8 14.2
※経常利益の単位は百万円。直近で通期業績予想を下方修正した銘柄は除いた。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
本特集では、第1弾配信の20日時点で時価総額が550億円以上1500億円未満の銘柄(銀行を除く)を対象に、直近3ヵ月実績である7-9月期(第2四半期)に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した38社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。下表は四半期ベースの「増益連続期数」、4-9月期(上期)経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、円谷フィールズホールディングス <2767> [東証P]。22年7-9月期(第2四半期)の経常利益は前年同期の3800万円から34億6200万円に急拡大して着地。パチンコ・パチスロ事業で新機種投入によって販売台数が急増したほか、コンテンツ&デジタル事業では中国や国内を中心に主力IP「ウルトラマン」のトレーディングカードなどのMDライセンス収入が大きく伸びた。直近では、メダルを使わないスマートパチスロが21日から導入開始されたことで思惑買いも流入し、株価は約15年9ヵ月ぶりの高値圏を快走する展開となっている。
2位に入った飯野海運 <9119> [東証P]の7-9月期は、ケミカルタンカーやばら積み船をはじめとした海運市況が高い水準で推移したことに加え、円安が進んだことが収益面で大きくプラスに働いた。また、予定していた一部船舶の修繕が第3四半期以降に延期となったことも利益を押し上げた。好調な業績を踏まえ、23年3月期通期の業績見通しと配当予想を大幅上方修正している。
続く3位にはフォークリフト大手の三菱ロジスネクスト <7105> [東証S]が入った。7-9月期は物流ニーズが旺盛な米州を中心にフォークリフトの販売台数が増加したうえ、為替の円安が追い風となった海外事業が収益を牽引した。原材料や輸送費の高騰が利益を圧迫したものの、増収効果や価格改定の実施などで補った。併せて、通期の経常利益を従来予想の70億円→100億円(前期比3.1倍)に上方修正している。
選出リストには、自動車関連企業のリスト入りが目立つ。ホンダ系自動車部品メーカーの武蔵精密工業 <7220> [東証P]とジーテクト <5970> [東証P]、独立系自動車用プレス部品メーカーの東プレ <5975> [東証P]などが入った。自動車生産が回復に向かうなか、円安効果や値上げの浸透で採算が大きく改善した。
また、旺盛な半導体需要を追い風に業績を伸ばした企業も多くみられる。7位のヨコオ <6800> [東証P]は主力の車載通信機器は原材料などのコスト増加が響き営業赤字となったものの、半導体回路検査用コネクターの販売拡大や円安によるプラス効果で吸収し、7-9月期は売上高212億円(前年同期比42.4%増)、経常利益34.8億円(同3.8倍)と業績高変化を遂げた。業績好調に伴い、今期2回目となる通期業績予想の上方修正に踏み切っている。
30位にリスト入りしたフェローテックホールディングス <6890> [東証S]は、半導体製造装置向けの真空部品や石英・セラミックスといった半導体製造で使用されるマテリアル製品の販売が大きく伸びた。また、サーモモジュールが5G通信システム機器や半導体分野、医療分野向けに好調だったほか、パワー半導体用基板の引き合いも強かった。さらに、円安進行で為替差益が拡大したことも利益を押し上げた。
このほか、リョーサン <8140> [東証P]、レスターホールディングス <3156> [東証P]、東京エレクトロン デバイス <2760> [東証P]、加賀電子 <8154> [東証P]といった半導体を取り扱うエレクトロニクス商社も多くリスト入りしている。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 7-9月期 連続期数 進捗率 PER
<2767> 円谷フィHD 9011 3462 1 62.6 18.8
<9119> 飯野海 1756 6739 4 73.1 5.4
<7105> ロジスネクス 932 2497 1 10.3 27.5
<7220> 武蔵精密 811 2798 1 28.8 18.0
<5975> 東プレ 416 7044 2 83.0 6.1
<2681> ゲオHD 336 2845 5 65.9 13.3
<6800> ヨコオ 280 3481 2 68.1 9.4
<4617> 中国塗 279 1012 1 27.8 26.8
<1950> 日本電設 269 712 1 - 15.4
<2980> SREHD 260 493 2 46.2 78.9
<2146> UT 254 3528 3 90.4 35.7
<4008> 住友精化 254 4509 2 64.7 6.3
<5480> 冶金工 221 8294 6 49.3 3.6
<8050> セイコーG 211 5511 7 73.6 15.5
<6996> ニチコン 207 4547 7 63.6 13.1
<8848> レオパレス 207 2791 7 79.9 4.1
<6741> 信号 200 1799 1 21.4 12.6
<8140> リョーサン 197 5451 1 65.9 10.0
<8130> サンゲツ 186 5308 5 51.5 10.3
<6287> サトーHD 178 2919 2 51.2 14.8
<5970> ジーテクト 171 5657 3 58.0 5.7
<9274> KPPGHD 160 6249 6 59.8 4.7
<3156> レスターHD 145 4806 2 70.7 9.8
<8131> ミツウロコG 140 1305 3 86.3 23.7
<6413> 理想科学 138 930 8 49.0 20.9
<4917> マンダム 138 573 3 101.0 84.4
<2760> 東エレデバ 137 3048 8 47.3 9.2
<8154> 加賀電子 134 9074 8 65.3 5.8
<4041> 日曹達 130 5283 13 59.0 7.9
<6890> フェローテク 124 13350 9 60.4 6.6
<8871> ゴールドクレ 124 1161 2 94.3 9.0
<5481> 山陽鋼 120 4437 7 68.6 8.6
<4559> ゼリア新薬 113 2208 6 74.0 17.8
<7199> プレミアG 113 2304 5 65.3 17.8 *
<8511> 日証金 112 2936 1 - -
<2715> エレマテック 109 3777 9 55.9 8.4
<6590> 芝浦 106 2346 4 59.1 9.0
<1979> 大気社 102 2992 1 38.8 14.2
※経常利益の単位は百万円。直近で通期業績予想を下方修正した銘柄は除いた。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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