【市況】NY株式:NYダウは461ドル高、金利先安感が支援
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は上昇。ダウ平均は461.88ドル高の43,870.35ドル、ナスダックは6.28ポイント高の18,972.42で取引を終了した。
地政学的リスク懸念が緩和し、寄り付き後、上昇。シカゴ連銀のグールズビー総裁が来年の金利が「現状を下回るだろう」との考えを示すと、金利先安感に買われ、相場を押し上げた。ナスダックは長期金利の上昇が重しとなり伸び悩んだが半導体のエヌビディア(NVDA)の決算を好感した買いが下支えとなり、かろうじてプラス圏を維持し、終了。セクター別では、不動産管理・開発が上昇した一方、メディア・娯楽が下落した。
ソフトウエア・ソリューションのスノーフレーク(SNOW)は新製品の需要が好調で、製品売上高見通しが市場予想を上回り、大幅高。農機具メーカーのディア(DE)は四半期決算で利益と売上高が予想を上回ったほか、幹部の楽観的な見解が好感され、上昇。化粧品メーカーのe.l.fビューティー(ELF)は空売り投資家による同社が需要を誇張しているとする売り推奨レポートを巡り、会社側が否定したため、上昇。
会員制スーパーマーケット運営会社のビージェーズ・ホールセール(BJ)は第3四半期決算で同業のコストコホールセール(COST)に追随する形で会員費の値上げを発表、業績上方修正が好感され、上昇。検索のグーグルを運営するアルファべット(GOOG)は司法省(DOJ)や複数の州当局がグーグルの独占解消に向け、インターネット閲覧ソフト「クローム」の売却命令などを求めるビジネス手法の是正案を裁判所に提出、さらにAI(人工知能)開発の新興企業オープンAIによる検索分野参入の思惑などに売られた。
カジュアル小売りのギャップ(GAP)は取引終了後に四半期決算で1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ