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ダウ平均は下げ幅を拡大 明日の米CPIに警戒も=米国株後半

NY株式9日(NY時間15:37)
ダウ平均   32595.97(-564.86 -1.70%)
ナスダック   10390.56(-225.64 -2.13%)
CME日経平均先物 27540(大証終比:-110 -0.40%)

 NY時間の終盤に入ってダウ平均は下げ幅を拡大する動きを加速させており、一時600ドル近くまで下落する場面が見られた。きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅反落。取引開始直後から売りが先行した。ロシアのショイグ国防相がロシア軍に対して、ウクライナ南部の都市ヘルソン市からの撤退を命令したと伝わり、下げ渋る場面が見られたものの、買い戻しが一巡すると再び戻り売りに押されている。

 市場は米中間選挙の結果に注目しているが、結果は未だ確定していない。上院は拮抗しており、下院は予想通りに共和党が優勢となっているが、民主党も善戦し、予想ほど差は拡大していないようだ。

 ただ、市場からは、中間選挙の結果が米財政政策や金融政策に重大な影響を与えることはないとの見解も出ている。共和党が下院で過半数を占めるか、あるいは上下両院を制したとしても、新たな法案については膠着状態が続くと考えられるという。また、中間選挙が米経済や世界市場の見通しを大きく変えることもなく、FRBはインフレ抑制のために利上げを継続し、これが米経済を景気後退に追い込む可能性が高いと指摘している。

 「選挙結果はまだ不明だが、モデルや投資家が期待していたほど共和党の赤い波は実現せず、短期的には、すでに高まっているボラティリティに拍車をかけるだろう」との声も出ていた。

 市場はむしろ、明日の米消費者物価指数(CPI)に意識を切り替えているのかもしれない。FRBは先日のFOMCで、今後利上げペースを縮小する可能性は示唆したものの、ターミナルレート(最終着地点)は9月時点の予想よりも高いとの認識を強調した。市場では12月FOMCは0.50%ポイントの利上げに留まるとの見方も有力視されているが、米CPIはそれを占う上で重要な指標となる。今回の米CPIは12月FOMCまでに発表になる最後の米CPI。

 また、仮想通貨市場でビットコインの下げが続いていることも雰囲気を悪化させているとの指摘も聞かれる。暗号資産交換業者バイナンスが競合のFTXを買収する可能性が明らかになり、業界全体を覆う流動性ひっ迫が最大手の一角にも及んでいる状況を浮き彫りにしている。ただ、バイナンスの趙長鵬CEOは従業員宛ての文書で、「FTX買収の基本計画はないとしつつ、競合する暗号資産交換業者の破たんは業界の誰にとっても良くない」と説明した。これらを受けて米当局がFTXと関連事業を調査しているとも伝わった。仮想通貨関連株も下落。

 きょうはフェイスブックの親会社メタ・プラットフォームズ<META>の買いが目立った。従業員の約13%に相当する1万1000人余りを削減すると発表した。今後数カ月で更なるコスト削減を実施する意向も明らかにし、来年の採用人数も減らす予定。なお、第4四半期の売上高見通しは従来の300億-325億ドルを据え置いた。

 ディズニー<DIS>が決算を受け大幅安となっており、ダウ平均を圧迫。ディズニー+の加入者は予想以上に増加したものの、1株利益、売上高とも予想を下回った。広告収入の低迷と動画配信の損失が予想以上だった。ディズニー+加入者は1210万人の新規顧客を獲得したものの、ディズニー+を牽引する消費者向け直販部門は損失を計上。番組制作費の増加とグローバル展開のコストが重石となった。

 フィンテックのアップスタート<UPST>が決算を受け大幅安。アナリストからの目標株価引き下げも相次いだ。

 高級電気自動車(EV)のルーシッド<LCID>が決算を受け大幅安。売上高が予想を下回ったほか、1株損益の赤字も予想以上に膨らんだ。同社のEVの予約も減少している。

 アファーム<AFRM>が決算を受け大幅安。同社はデジタル及びモバイルコマース向けに「buy・now・pay・later(後払い決済)」のシステムなど次世代プラットフォームを手掛ける。1株損益の赤字は予想以上に膨らんだ。また、2023年度通期の経常収益の見通しを下方修正した。

 特殊化学のアミリス<AMRS>が決算を受け急落。売上高が予想を下回ったほか、1株損益およびEBITDAの赤字も予想以上に膨らんだ。

 スーパーマーケットのクローガー<KR>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。食品インフレが長期化しそうな中で、同社のリスク・リワードは魅力的に見えると指摘。

 主に10代向けのオンラインゲーム開発を行っているロブロックス<RBLX>が決算を受けて下落。広範囲の景気減速の中で、10代のユーザーがゲームに費やす金額が減少していることが示された。

 日用品販売のベッド・バス&ビヨンド<BBBY>が大幅安。既存の社債保有者との間で、デット・エクイティ・スワップの契約が成立したと発表。

 アパレルのヘインズ・ブランズ<HBI>が決算を受け下落。主力のインナーウェアやアクティブウェアが冴えなかった。

ディズニー<DIS> 87.41(-12.50 -12.51%)
アファーム<AFRM> 12.08(-3.57 -22.79%)
ロブロックス<RBLX> 30.94(-8.20 -20.95%)
クローガー<KR> 48.08(+0.96 +2.04%)
ルーシッド<LCID> 11.22(-2.28 -16.89%)
アミリス<AMRS> 1.53(-1.07 -41.12%)
アップスタート<UPST> 17.08(-1.96 -10.29%)
ベッド・バス<BBBY> 3.60(-0.41 -10.13%)
ヘインズブランズ<HBI> 6.51(-0.57 -8.05%)

アップル<AAPL> 134.99(-4.51 -3.23%)
マイクロソフト<MSFT> 225.16(-3.71 -1.62%)
アマゾン<AMZN> 86.67(-3.31 -3.68%)
アルファベットC<GOOG> 87.79(-1.12 -1.26%)
テスラ<TSLA> 180.64(-10.66 -5.57%)
メタ・プラットフォームズ<META> 101.91(+5.44 +5.64%)
AMD<AMD> 60.14(-3.72 -5.82%)
エヌビディア<NVDA> 138.42(-7.60 -5.21%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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