話題株ピックアップ【昼刊】:三菱自、大阪チタ、ネットワン
■三菱自動車工業 <7211> 608円 +86 円 (+16.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
三菱自動車工業<7211>は急騰。2日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正し、これを好感した買いが集まった。売上高は2兆3500億円から2兆5300億円(前期比24.1%増)、最終利益は900億円から1400億円(同89.1%増)に見通しを引き上げた。売価や販売費の改善、円安などの効果などを業績予想に反映させた。通期の業績予想の前提となる為替レートは1ドル=134円(従来は125円)、1ユーロ=137円(同135円)と、それぞれ円安方向に見直した。一方、グローバルの販売台数見通しは90万8000台と、これまでの計画から3万台引き下げた。
■大阪チタ <5726> 4,480円 +630 円 (+16.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が連日で年初来高値を更新。一時、ストップ高となる水準に接近する場面があった。2日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の単独決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終損益の見通しを16億円の黒字から29億円の黒字(前期は31億1200万円の赤字)に上方修正した。4~9月期の単独決算は、売上高と営業・経常・最終利益が計画を上振れて着地したほか、年間配当予想も増額。これらを評価した買いが先行した後、売り方の買い戻しが加速し、株高に弾みがついたようだ。通期の売上高は410億円から430億円(前期比50.6%増)に予想を引き上げた。4~9月期は航空機需要の回復がチタン事業の追い風となったほか、高機能材料事業では半導体関連で高純度チタンなどの販売が増加。円安効果も利益を押し上げた。4~9月期の業績の進捗状況や、新たに見直した為替前提を通期の業績予想に織り込んだ。また、これまで5円を計画していた中間配当は10円に決定。期末配当予想は10円で据え置いた。前期は中間、期末とも無配だった。
■ネットワンシステムズ <7518> 3,220円 +342 円 (+11.9%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
ネットワンシステムズ<7518>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は2日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比84.1%増の83億1900万円となり、従来予想の82億円から上振れたことが好感されているようだ。売上高は同19.1%増の927億6500万円で着地。自動車メーカーの投資回復や半導体メーカーの投資拡大などが追い風となったほか、遅延していた機器が徐々に入荷したことが好業績につながった。なお、通期業績予想については売上高2100億円(前期比11.4%増)、営業利益220億円(同31.0%増)とする従来見通しを据え置いている。
■コニカミノルタ <4902> 500円 +37 円 (+8.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
2日に決算を発表。「7-9月期(2Q)最終は黒字浮上」が好感された。
コニカミノルタ <4902> [東証P] が11月2日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終損益は67.4億円の赤字(前年同期は43.1億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
⇒⇒コニカミノルタの詳しい業績推移表を見る
■荏原実業 <6328> 2,287円 +133 円 (+6.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
2日に発表した「4.07%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の4.07%にあたる50万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月4日から23年10月31日まで。また、11月30日付で50万株の自社株を消却する。
■エービーシー・マート <2670> 7,170円 +400 円 (+5.9%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位
2日に発表した「10月既存店売上高は20.2%増」が買い材料。
10月既存店売上高は前年同月比20.2%増と8ヵ月連続で前年実績を上回った。
■H2Oリテイ <8242> 1,357円 +68 円 (+5.3%) 11:30現在
エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>は年初来高値を更新した。2日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。売上高の見通しは6600億円から6400億円(前期比23.4%増)に引き下げた一方、最終利益の見通しは80億円から110億円(同11.4%増)に上方修正した。最終利益は減益予想から一転して増益の見込みとなったことが買い安心感につながったようだ。コロナ禍の内食需要拡大の反動や、物価上昇による消費者心理の落ち込みなどを背景に、4~9月期の売上高は計画を下回って着地した。一方、百貨店事業の宣伝費の抑制や食品事業でのコスト削減の取り組みが奏功し、同期間の営業損益と経常損益は赤字の計画から一転、黒字転換を果たした。4~9月期の実績と足もとの業績動向などを通期の業績予想に織り込んだ。
■SRAホールディングス <3817> 3,270円 +125 円 (+4.0%) 11:30現在
SRAホールディングス<3817>は大きく買い優勢に傾き、25日移動平均線を足場にカイ気配スタートで急速に切り返す展開をみせている。金融業界や製造業向けで高実績を持つシステム開発会社で、一括受託を特長とする。一昨日2日取引終了後、23年3月期上期(22年4~9月)業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の200億円から209億4900万円(前年同期比10%増)に、営業利益は21億5000万円から27億8200万円(同16.5%増)にそれぞれ増額した。通期見通しは修正していないものの、上振れ期待が高まるなか上値を期待した買いを呼び込んでいる。高収益ビジネスモデルへの経営構造改革が進展しており、収益体質も引き締まっている。
■三菱重工業 <7011> 5,317円 +175 円 (+3.4%) 11:30現在
三菱重工業<7011>が反発し、5日移動平均線をサポートラインに上値指向を継続。また、石川製作所<6208>、豊和工業<6203>、細谷火工<4274>、東京計器<7721>といった防衛関連株に位置付けられる銘柄が、全般悪地合いの間隙を縫って上昇基調を強めている。北朝鮮が足もとで軍事的な挑発を激化させており、日本海に向けて立て続けに複数の弾道ミサイルを発射した。そのうち1発はICBM(大陸間弾道ミサイル)であることを米政府が断定したことで、にわかに地政学リスクの高まりが意識されている。直近では、北朝鮮が3日深夜に韓国との軍事境界線付近から日本海に向け約80発の砲撃を行ったことを韓国軍が確認したと発表し、改めて緊張が走った。東京市場でも有事リスクに対する思惑が関連株を刺激している。
■コメ兵ホールディングス <2780> 3,330円 +40 円 (+1.2%) 11:30現在
コメ兵ホールディングス<2780>は反発、日経平均が大きく値を崩すなかも頑強な値動きで目を引く。株価は10月19日に年初来高値3660円をつけたあと調整局面に移行したが、下値では押し目買いが厚く25日移動平均線を下支えに売り物を吸収している。市場では「訪日外国人観光客によるインバウンド消費が期待されているが、円安効果で高価格帯のブランド品がよく売れている。とりわけ中古ブランド品は、日本の場合は品揃えが豊富で商品に対する信頼性も高く、旺盛な買い意欲を取り込んでいるもよう」(中堅証券ストラテジスト)とし、同社株の業績に期待した投資資金を呼び込んでいる。
■バンクオブイ <4393> 11,340円 -4,000 円 (-26.1%) ストップ安 11:30現在
バンク・オブ・イノベーション<4393>は大幅続落。2日取引終了後、新作ロールプレイングゲーム(RPG)「メメントモリ」について、10月度の課金高、ダウンロード数などの速報値を発表した。10月18日~31日の課金高は35億円、31日時点のダウンロード数は125万件だった。26日に公表した18日~23日の6日間の課金高は18億円、23日時点のダウンロード数は100万件だった。24日以降の8日間のダウンロード数の伸びが鈍化していると受け止めた投資家の売りが膨らんでいるようだ。
■Zホールディングス <4689> 343.3円 -52.9 円 (-13.4%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
Zホールディングス<4689>は年初来安値を更新。2日取引終了後に発表した23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、最終利益が前年同期比25.7%減の403億700万円だった。7~9月期では同45.4%減となり、大幅な減益となったのを嫌気した売りが膨らんだ。4~9月期は、売上高に相当する売上収益が同4.5%増の7849億900万円と、同期間としては過去最高だった。コマース事業やトラベル事業が好調だったほか、PayPay取扱高が増加した。メディア事業の売上収益も伸びた。一方、人件費や販売促進費用が増加し、利益を圧迫した。
■エムスリー <2413> 3,988円 -427 円 (-9.7%) 11:30現在 東証プライム 下落率4位
エムスリー<2413>は続急落。下落率は一時10%を超えた。2日取引終了後に発表した23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高に相当する売上収益が前年同期比15.3%増の1126億1600万円、最終利益が同41.0%減の240億6000万円だった。大幅減益となったことを嫌気した売りが膨らんだようだ。中国での事業運営会社を傘下に持つ持ち分法適用関連会社が香港証券取引所に上場したことに伴う利益を前年に計上。この反動が大幅減益の主因となった。一方、主力のメディカルプラットフォーム事業は堅調に推移した。通期の業績予想は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大の影響について、依然として不確実性が高いとし、引き続き非開示とした。合理的な算定が可能になった段階で速やかに開示するとしている。
■ヒロセ電機 <6806> 17,500円 -1,850 円 (-9.6%) 11:30現在 東証プライム 下落率5位
ヒロセ電機<6806>が急反落。2日取引終了後、23年3月期連結業績予想の増額修正を発表し、営業利益は440億円から500億円(前期比22.7%増)に見直した。為替の円安進行が寄与するほか、産業機器向けビジネス及び自動車向けビジネスなどが予想を上回る見込みのため。ただ、市場では同社の今期同利益を490億円前後と上方修正後とほぼ同水準を予想していたため、この日は材料出尽くし感からの売りが膨らんでいる様子だ。
■AGC <5201> 4,285円 -375 円 (-8.1%) 11:30現在 東証プライム 下落率9位
AGC<5201>は大幅安。2日の取引終了後に22年12月期業績予想の修正を発表。純利益を1200億円から920億円(前期比25.7%減)へ引き下げており、これが嫌気されている。東南アジアでの塩化ビニル樹脂の販売価格の下落や液晶用ガラス基板の出荷減少をはじめ、天然ガスや電力など原燃材料価格の高止まりによる影響が出る。建築用ガラス・自動車用ガラスの販売価格上昇や円安による為替影響などで売り上げ増加が見込まれることから、売上高見通しについては従来予想の2兆500億円(同20.8%増)を据え置いた。同時に発表した1~9月期決算は、売上高が1兆4988億円(前年同期比21.5%増)、純利益が987億5400万円(同23.7%減)だった。
■アルメディオ <7859> 331円 +80 円 (+31.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
アルメディオ<7859>はカイ気配スタート。2日の取引終了後に23年3月期通期業績予想の上方修正を発表。売上高を30億4600万円から50億2200万円(前期比53.8%増)へ、最終損益を1億3000万円の赤字から1億8700万円の黒字(前期3900万円の赤字)へ引き上げており、これを好感した買いが膨らんでいる。上期業績が想定を上回ったため。加えて、太陽光発電パネル製造用の拡散炉用ヒーターモジュールの販売が中国で伸長することや、円安に伴い円換算額が増加することが寄与する見込み。同時に発表した4~9月期決算は、売上高が27億2300万円(前年同期比84.4%増)、最終損益が2億6200万円の黒字(前年同期4600万円の赤字)だった。
●ストップ高銘柄
ブライトパス・バイオ <4594> 124円 +30 円 (+31.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
バンクオブイ <4393> 11,340円 -4,000 円 (-26.1%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース
三菱自動車工業<7211>は急騰。2日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正し、これを好感した買いが集まった。売上高は2兆3500億円から2兆5300億円(前期比24.1%増)、最終利益は900億円から1400億円(同89.1%増)に見通しを引き上げた。売価や販売費の改善、円安などの効果などを業績予想に反映させた。通期の業績予想の前提となる為替レートは1ドル=134円(従来は125円)、1ユーロ=137円(同135円)と、それぞれ円安方向に見直した。一方、グローバルの販売台数見通しは90万8000台と、これまでの計画から3万台引き下げた。
■大阪チタ <5726> 4,480円 +630 円 (+16.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が連日で年初来高値を更新。一時、ストップ高となる水準に接近する場面があった。2日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の単独決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終損益の見通しを16億円の黒字から29億円の黒字(前期は31億1200万円の赤字)に上方修正した。4~9月期の単独決算は、売上高と営業・経常・最終利益が計画を上振れて着地したほか、年間配当予想も増額。これらを評価した買いが先行した後、売り方の買い戻しが加速し、株高に弾みがついたようだ。通期の売上高は410億円から430億円(前期比50.6%増)に予想を引き上げた。4~9月期は航空機需要の回復がチタン事業の追い風となったほか、高機能材料事業では半導体関連で高純度チタンなどの販売が増加。円安効果も利益を押し上げた。4~9月期の業績の進捗状況や、新たに見直した為替前提を通期の業績予想に織り込んだ。また、これまで5円を計画していた中間配当は10円に決定。期末配当予想は10円で据え置いた。前期は中間、期末とも無配だった。
■ネットワンシステムズ <7518> 3,220円 +342 円 (+11.9%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
ネットワンシステムズ<7518>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は2日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比84.1%増の83億1900万円となり、従来予想の82億円から上振れたことが好感されているようだ。売上高は同19.1%増の927億6500万円で着地。自動車メーカーの投資回復や半導体メーカーの投資拡大などが追い風となったほか、遅延していた機器が徐々に入荷したことが好業績につながった。なお、通期業績予想については売上高2100億円(前期比11.4%増)、営業利益220億円(同31.0%増)とする従来見通しを据え置いている。
■コニカミノルタ <4902> 500円 +37 円 (+8.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
2日に決算を発表。「7-9月期(2Q)最終は黒字浮上」が好感された。
コニカミノルタ <4902> [東証P] が11月2日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終損益は67.4億円の赤字(前年同期は43.1億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
⇒⇒コニカミノルタの詳しい業績推移表を見る
■荏原実業 <6328> 2,287円 +133 円 (+6.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
2日に発表した「4.07%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の4.07%にあたる50万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月4日から23年10月31日まで。また、11月30日付で50万株の自社株を消却する。
■エービーシー・マート <2670> 7,170円 +400 円 (+5.9%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位
2日に発表した「10月既存店売上高は20.2%増」が買い材料。
10月既存店売上高は前年同月比20.2%増と8ヵ月連続で前年実績を上回った。
■H2Oリテイ <8242> 1,357円 +68 円 (+5.3%) 11:30現在
エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>は年初来高値を更新した。2日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。売上高の見通しは6600億円から6400億円(前期比23.4%増)に引き下げた一方、最終利益の見通しは80億円から110億円(同11.4%増)に上方修正した。最終利益は減益予想から一転して増益の見込みとなったことが買い安心感につながったようだ。コロナ禍の内食需要拡大の反動や、物価上昇による消費者心理の落ち込みなどを背景に、4~9月期の売上高は計画を下回って着地した。一方、百貨店事業の宣伝費の抑制や食品事業でのコスト削減の取り組みが奏功し、同期間の営業損益と経常損益は赤字の計画から一転、黒字転換を果たした。4~9月期の実績と足もとの業績動向などを通期の業績予想に織り込んだ。
■SRAホールディングス <3817> 3,270円 +125 円 (+4.0%) 11:30現在
SRAホールディングス<3817>は大きく買い優勢に傾き、25日移動平均線を足場にカイ気配スタートで急速に切り返す展開をみせている。金融業界や製造業向けで高実績を持つシステム開発会社で、一括受託を特長とする。一昨日2日取引終了後、23年3月期上期(22年4~9月)業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の200億円から209億4900万円(前年同期比10%増)に、営業利益は21億5000万円から27億8200万円(同16.5%増)にそれぞれ増額した。通期見通しは修正していないものの、上振れ期待が高まるなか上値を期待した買いを呼び込んでいる。高収益ビジネスモデルへの経営構造改革が進展しており、収益体質も引き締まっている。
■三菱重工業 <7011> 5,317円 +175 円 (+3.4%) 11:30現在
三菱重工業<7011>が反発し、5日移動平均線をサポートラインに上値指向を継続。また、石川製作所<6208>、豊和工業<6203>、細谷火工<4274>、東京計器<7721>といった防衛関連株に位置付けられる銘柄が、全般悪地合いの間隙を縫って上昇基調を強めている。北朝鮮が足もとで軍事的な挑発を激化させており、日本海に向けて立て続けに複数の弾道ミサイルを発射した。そのうち1発はICBM(大陸間弾道ミサイル)であることを米政府が断定したことで、にわかに地政学リスクの高まりが意識されている。直近では、北朝鮮が3日深夜に韓国との軍事境界線付近から日本海に向け約80発の砲撃を行ったことを韓国軍が確認したと発表し、改めて緊張が走った。東京市場でも有事リスクに対する思惑が関連株を刺激している。
■コメ兵ホールディングス <2780> 3,330円 +40 円 (+1.2%) 11:30現在
コメ兵ホールディングス<2780>は反発、日経平均が大きく値を崩すなかも頑強な値動きで目を引く。株価は10月19日に年初来高値3660円をつけたあと調整局面に移行したが、下値では押し目買いが厚く25日移動平均線を下支えに売り物を吸収している。市場では「訪日外国人観光客によるインバウンド消費が期待されているが、円安効果で高価格帯のブランド品がよく売れている。とりわけ中古ブランド品は、日本の場合は品揃えが豊富で商品に対する信頼性も高く、旺盛な買い意欲を取り込んでいるもよう」(中堅証券ストラテジスト)とし、同社株の業績に期待した投資資金を呼び込んでいる。
■バンクオブイ <4393> 11,340円 -4,000 円 (-26.1%) ストップ安 11:30現在
バンク・オブ・イノベーション<4393>は大幅続落。2日取引終了後、新作ロールプレイングゲーム(RPG)「メメントモリ」について、10月度の課金高、ダウンロード数などの速報値を発表した。10月18日~31日の課金高は35億円、31日時点のダウンロード数は125万件だった。26日に公表した18日~23日の6日間の課金高は18億円、23日時点のダウンロード数は100万件だった。24日以降の8日間のダウンロード数の伸びが鈍化していると受け止めた投資家の売りが膨らんでいるようだ。
■Zホールディングス <4689> 343.3円 -52.9 円 (-13.4%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
Zホールディングス<4689>は年初来安値を更新。2日取引終了後に発表した23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、最終利益が前年同期比25.7%減の403億700万円だった。7~9月期では同45.4%減となり、大幅な減益となったのを嫌気した売りが膨らんだ。4~9月期は、売上高に相当する売上収益が同4.5%増の7849億900万円と、同期間としては過去最高だった。コマース事業やトラベル事業が好調だったほか、PayPay取扱高が増加した。メディア事業の売上収益も伸びた。一方、人件費や販売促進費用が増加し、利益を圧迫した。
■エムスリー <2413> 3,988円 -427 円 (-9.7%) 11:30現在 東証プライム 下落率4位
エムスリー<2413>は続急落。下落率は一時10%を超えた。2日取引終了後に発表した23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高に相当する売上収益が前年同期比15.3%増の1126億1600万円、最終利益が同41.0%減の240億6000万円だった。大幅減益となったことを嫌気した売りが膨らんだようだ。中国での事業運営会社を傘下に持つ持ち分法適用関連会社が香港証券取引所に上場したことに伴う利益を前年に計上。この反動が大幅減益の主因となった。一方、主力のメディカルプラットフォーム事業は堅調に推移した。通期の業績予想は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大の影響について、依然として不確実性が高いとし、引き続き非開示とした。合理的な算定が可能になった段階で速やかに開示するとしている。
■ヒロセ電機 <6806> 17,500円 -1,850 円 (-9.6%) 11:30現在 東証プライム 下落率5位
ヒロセ電機<6806>が急反落。2日取引終了後、23年3月期連結業績予想の増額修正を発表し、営業利益は440億円から500億円(前期比22.7%増)に見直した。為替の円安進行が寄与するほか、産業機器向けビジネス及び自動車向けビジネスなどが予想を上回る見込みのため。ただ、市場では同社の今期同利益を490億円前後と上方修正後とほぼ同水準を予想していたため、この日は材料出尽くし感からの売りが膨らんでいる様子だ。
■AGC <5201> 4,285円 -375 円 (-8.1%) 11:30現在 東証プライム 下落率9位
AGC<5201>は大幅安。2日の取引終了後に22年12月期業績予想の修正を発表。純利益を1200億円から920億円(前期比25.7%減)へ引き下げており、これが嫌気されている。東南アジアでの塩化ビニル樹脂の販売価格の下落や液晶用ガラス基板の出荷減少をはじめ、天然ガスや電力など原燃材料価格の高止まりによる影響が出る。建築用ガラス・自動車用ガラスの販売価格上昇や円安による為替影響などで売り上げ増加が見込まれることから、売上高見通しについては従来予想の2兆500億円(同20.8%増)を据え置いた。同時に発表した1~9月期決算は、売上高が1兆4988億円(前年同期比21.5%増)、純利益が987億5400万円(同23.7%減)だった。
■アルメディオ <7859> 331円 +80 円 (+31.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
アルメディオ<7859>はカイ気配スタート。2日の取引終了後に23年3月期通期業績予想の上方修正を発表。売上高を30億4600万円から50億2200万円(前期比53.8%増)へ、最終損益を1億3000万円の赤字から1億8700万円の黒字(前期3900万円の赤字)へ引き上げており、これを好感した買いが膨らんでいる。上期業績が想定を上回ったため。加えて、太陽光発電パネル製造用の拡散炉用ヒーターモジュールの販売が中国で伸長することや、円安に伴い円換算額が増加することが寄与する見込み。同時に発表した4~9月期決算は、売上高が27億2300万円(前年同期比84.4%増)、最終損益が2億6200万円の黒字(前年同期4600万円の赤字)だった。
●ストップ高銘柄
ブライトパス・バイオ <4594> 124円 +30 円 (+31.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
バンクオブイ <4393> 11,340円 -4,000 円 (-26.1%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
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