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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):大阪チタ、三菱自、バンクオブイノベなど

ネットワン <日足> 「株探」多機能チャートより

ネットワン<7518>:3220円(+342円)
大幅反発。一昨日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は55.6億円で前年同期比2.3倍となり、第1四半期の27.6億円、同33.9%増から大きく拡大している。前期からの納期遅延分が多く計上される形になっている。第1四半期も納期の遅延が発生していたため、上半期の会社計画達成には警戒感も高まっていたとみられる。部材不足の影響改善によって、通期業績下振れ懸念も大きく後退する状況のようだ。


H2Oリテイル<8242>:1357円(+68円)
大幅続伸。一昨日に上半期決算を発表、営業利益は11.1億円で前年同期比62.6億円の損益改善になり、従来予想10億円の赤字に対して黒字転換を果たしている。宣伝費抑制や人件費などコスト削減効果が背景。通期予想は従来の80億円から90億円にまで引き上げへ。また、高島屋との資本提携解消を発表、保有株はそれぞれ自己株式として取得の予定。業務提携は継続するとしており、政策保有株縮小による資産効率の改善を好感する動きに。


コニカミノルタ<4902>:500円(+37円)
大幅続伸。一昨日に第2四半期決算を発表、営業損益は59億円の黒字となり、第1四半期110億円の赤字から急速な改善となっている。市場想定も20億円程度の赤字であったとみられる。構造改革費用の減額もあったが、事務機の生産数量拡大効果も寄与したもよう。通期計画は、売上高見通しの上方修正、為替想定の円安方向への修正にもかかわらず、従来予想を据え置いているが、第2四半期の黒字転換を評価する動きが先行する形に。


大阪チタ<5726>:4480円(+630円)
大幅に5日続伸。一昨日に上半期の決算を発表、営業利益は20.2億円となり、前年同期比30.2億円の損益改善に。従来計画の8億円を大きく上振れる着地となっており、通期予想は従来の18億円から30億円、前期比49.1億円の損益改善見通しとしている。為替相場の円安推移を業績上振れの主因としている。また、上半期配当金は従来計画の5円から10円に引き上げ、年間配当金は前期の無配から20円になる。


三菱自<7211>:608円(+86円)
大幅続伸。一昨日に上半期決算を発表、営業利益は846億円で前年同期比3.4倍、7-9月期は538億円で4-6月期の308億円から一段と拡大へ。通期予想は従来の1100億円から1700億円、前期比94.7%増に上方修正、1350億円程度の市場予想を大きく上回る水準となっている。北米セグメントが最大のけん引役となっているほか、アセアンも回復傾向を強めているようだ。


バンクオブイノベ<4393>:11340円(-4000円)
ストップ安。新作RPG「メメントモリ」の10月18-31日の課金高が速報ベースで35億円だっと発表している。18-23日は18億円だったため、課金高の伸びが減速しつつあることが嫌気され、売り優勢となっている。10月31日時点のダウンロード数は125万件(同月23日時点は100万件)。また、バンク・オブ・イノベーション株は今月1日に上場来高値を記録するなど短期間に急騰していただけに、利益確定売りも重なっているようだ。


ブライトパス<4594>:124円 カ -
ストップ高買い気配。2月1日に発行した新株予約権が大量行使され、権利行使が完了したと発表している。行使完了で将来の株式価値の希薄化懸念が払拭されたことに加え、今月1日に共同研究先の理化学研究所(埼玉県和光市)に対し、iPS細胞由来再生NKT細胞療法(iPS-NKT)に関わる全世界での独占的開発製造販売権を導入するオプション権を行使すると開示したことも引き続き買い材料視されているようだ。


JWS<7386>:1840円(+141円)
上場来高値。23年9月期の営業利益予想を前期比8.5%増の6.03億円と発表している。今後、住宅設備の延長保証の営業拡大に加え、フロー型ビジネスにも本格参入する。同時に発表した22年9月期の営業利益は14.5%増の5.55億円で着地した。主力商品の「あんしん修理サポート」に加え、カギ・水まわり・ガラスの緊急駆け付けサービスや中古住宅設備の保証サービスの営業を拡大した結果、会社計画(5.12億円)を上回った。
《ST》

 提供:フィスコ

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