７日の株式相場見通し＝弱含みで推移、米株下げ止まらず加速する円安に思惑

　７日の東京株式市場は、前日終値をはさみ弱含みの展開か。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて上昇したものの、米国株市場ではこの流れを引き継ぐことができず、ＮＹダウ、ナスダック総合株価指数ともに下値を探る動きを強いられた。８月の米ＩＳＭ非製造業景況感指数は事前の予想に反し上昇、これを受けて米長期金利が約３カ月ぶりの水準まで切り上がり、ハイテク株中心に逆風となった。ナスダック指数は７日続落と下値模索の動きが止まらない状況にある。外国為替市場では一段とドル買いの動きが加速、一時１ドル＝１４３円台までドル高・円安が進行した。東京株式市場は、米株市場が下げ止まらない状況を受けてリスク回避目的の売りが続きそうだが、円安効果で輸出セクター中心に押し目買いを誘導する可能性があり、下値抵抗力を発揮しそうだ。日経平均は２万７４８０円近辺にある２００日移動平均線がサポートラインとして意識され、比較的狭いレンジでのもみ合いが予想されるが、今週末のメジャーＳＱ算出に向けて、先物主導の不安定な値動きとなる場面も想定しておきたい。

　６日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比１７３ドル１４セント安の３万１１４５ドル３０セントと続落。ナスダック総合株価指数は同８５．９５６ポイント安の１万１５４４．９０９だった。

　日程面では、きょうは７月の景気動向指数（速報値）、７月の消費活動指数など。海外では８月の中国貿易統計、４～６月期豪ＧＤＰ、７月の米貿易収支のほか、ポーランド中銀やカナダ中銀の政策金利発表も予定される。

出所：MINKABU PRESS