JIG-SAW---2Q営業利益44.5%増、データコントロール事業の月額課金売上が堅調に推移
JIG-SAW<3914>は、6日、2021年12月期第2四半期(21年1月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比27.1%増の13.14億円、営業利益が同44.5%増の1.92億円、経常利益が同30.7%減の1.89億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同32.9%減の1.23億円となった。
同社グループは、IoT、IIoT分野に加え「生物・細胞」がインターネットとつながるIoE(Everything)、そして人間の能力を拡張させるIoA(Abilities)分野におけるビジネスデザインを、国内だけではなくグローバルにおいても着実に進めている。データコントロール事業の売上は、安定した完全ストック型ビジネスの継続課金売上と一時的なスポット売上で構成されている。当第2四半期累計期間においても、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けることなく、月額課金案件の受注獲得を推し進めており、前年同期と比較して月額課金売上は2.66億円純増し、上場以来26四半期連続で過去最高の月額課金売上のプラス成長となり、極めて堅調に推移している。なお、新たなコントロールセンター開設による国内外トリプル拠点の体制強化など、現在も先行投資を継続して実施しているが、営業利益は大幅に増加した。
IoT分野では、IoTエンジン「NEQTO」をベースに、あらゆる事業者のエンタープライズレベルのIoTソリューションに大きく寄与するスピーディーかつシンプルなソフトウェアサービスを展開しており、多くの業界にまたがる幅広いIoTのユースケースにおいて適用力と拡張性を評価されており、全世界における双方向データ制御のIoTサービス実現に向かっている。さらに、大型コントロールセンターの開設やマルチクラウドインテグレーションへの本格参入(JIG-SAW Prime)など、今後飛躍的に増加・多様化していくIoTデータコントロール・クラウドマネージドサービスへの要望に応えるべく、既存サービスの充実も進めている。また、将来に向けた投資である研究開発費・販売促進費・人件費・グローバル展開のための先行投資を、前年同期と比較し約1.75億円増加させている。
2021年12月期通期については、ストック型ビジネスの堅調な推移により現時点において過去最高の売上高が見込まれる状況だが、国内だけにとどまらないグローバルなIoT事業の大きな成長とそのための事業投資に関する不確定な要素が多く、適正かつ合理的な業績予想の策定が困難であるため、連結業績予想を公表していない。
《ST》
提供:フィスコ