JIG-SAW---20年12月期は2ケタ増収、データコントロール事業は上場以来24四半期連続で過去最高の月額課金売上
JIG-SAW<3914>は、5日、2020年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比22.0%増の21.92億円、営業利益が同0.4%減の3.13億円、経常利益が同26.5%減の4.54億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同26.8%減の3.26億円となった。
同社グループは、IoT、IIoT分野に加え「生物・細胞」がインターネットとつながるIoE(Internet of Everything)の世界を見据えたビジネス開発を、グローバルで着実に進めている。
データコントロール事業の売上は、安定した完全サブスクリプションモデルの継続課金売上と一時的なスポット売上で構成されている。当年度においても、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けることなく、引き続き解約率の低い月額課金案件の受注獲得を推し進めており、前年同期と比較して月額課金売上は4.11億円純増し、上場以来24四半期連続で過去最高の月額課金売上のプラス成長となって極めて堅調に推移している。なお、当年度における営業利益の前年比率は、第1四半期37.4%減、第2四半期26.6%減、第3四半期18.0%減、会計年度末0.4%減となり、現在積極的に実施している先行投資をほぼ回収する大幅改善となった。
IoT分野においては、IoTデバイス管理アルゴリズム「neqto: 」をベースに北米を軸としたビジネス基盤のグローバル展開を加速させている。世界の大手クラウドプラットフォームや大手通信キャリア等の提携による統合ソリューション等により、業種や規模にとらわれることなく世界中のあらゆるモノをシームレスに接続するための環境が構築されるとともに、全世界における双方向データ制御のIoTサービス実現に向かっている。さらに、「neqto: 」は全米トップキャリアからOpen Deviceの公式認証を取得し、IoT市場において最もスピーディーなエンタープライズレベルIoTソリューションの展開が可能となった。また、引き続き今後の高い事業成長を実現すべく、将来に向けた投資である研究開発費・販売促進費・人件費・グローバル展開のための先行投資を、前年同期比約3.50億円の大幅増としている。
2021年12月期通期については、ストック型ビジネスの堅調な推移により現時点において過去最高の売上高が見込まれる状況だが、日本国内だけにとどまらないグローバルなIoT事業の大きな成長とそのための事業投資に関する不確定な要素が多く、適正かつ合理的な業績予想の策定が困難であるため、業績予想を記載していない。
《ST》
提供:フィスコ