パソナGは寄り後波乱展開、BPO事業好調で今期営業益大幅増額も利食い急ぎの動き
パソナグループ<2168>はカイ気配スタートで始まったものの、寄り後に大きく売られる波乱展開となった。8日につけた2277円を上抜き昨年来高値を更新した直後に利益確定売りが噴出した。同社は人材派遣大手で官公庁の業務受託でも実績が高い。13日取引終了後に発表した21年5月期上期(20年6~11月)の営業利益は前年同期比2.8倍の108億200万円と急拡大。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で人材派遣ビジネスには逆風となったが、BPOサービスの伸びが顕著で全体収益を押し上げた。これを受けて、21年5月期通期の業績予想も大幅増額、営業利益は100億円から150億円に1.5倍に上方修正しており、前期比4割超の増益で3年連続の過去最高益更新となる。ただ、株価は事前に好決算を織り込む形で年初から戻り足を形成しており、決算発表で目先材料出尽くしとみた売りがかさんだ。
出所:MINKABU PRESS
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