JCRファーマが最高値更新、新型肺炎の影響受けにくいバイオ関連有望株として資金流入続く
JCRファーマ<4552>が全体波乱含みの地合いにあって大幅高で推移、1万1000円台に乗せ上場来高値を更新した。全体相場が新型肺炎の感染拡大に対する懸念で荒い値動きを強いられるなか、バイオ関連の一角は直接影響を受けないセクターとして資金シフトの対象となっている。同社はホルモン製剤を収益の主力にバイオシミラーにも展開し、遺伝子組み換え分野での技術蓄積に評価が高い。主力の遺伝子組み換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」や腎性貧血治療薬「エポエチンアルファ」、更に健康な人の骨髄から抽出した間葉系幹細胞を使った細胞医薬品「テムセル」などが牽引し、20年3月期は増収増益を確保する見通し。今月13日には、開発中の遺伝子難病「ライソゾーム病」のハンター症候群を標的とする治療薬候補について、最終段階の臨床試験の中間解析結果が良好だったことを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。同治療薬は独自技術を活用し医薬品の有効成分を脳内に直接届ける世界初の新薬として期待され、実用化が待たれている。
出所:MINKABU PRESS
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