nmsホールディングス---1Qは営業利益が18.5%増、HS事業の国内需要が堅調に推移
nmsホールディングス<2162>は9日、2019年3月期第1四半期(18年4-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比6.3%増の137.42億円、営業利益が同18.5%増の2.58億円、経常利益が同27.9%増の2.03億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同78.4%減の0.63億円となった。四半期純利益については、前年同期は固定資産売却益(58百万円)、株式売却益(161百万円)の計上があったことに加え、当期は海外拠点における構造改革費用の計上(48百万円)等により、前年同期比では減益となったが、計画に対しては想定どおりとなった。
セグメント別では、HS事業は、国内HS事業の製造派遣・製造請負業務は、正社員化や外国人技能実習生の活用により、採用力の強化と共に定着率の向上を図ることができた。海外HS事業は、中国における市場環境の変化や人件費の高騰等があるものの、現地における事業拡大の手段として、製造請負の展開を増やすことを進めている。NMS VIETNAM CO., LTD、NMS INTERNATIONAL RESOURCES CO., LTD.、nms(Thailand)Co.,Ltd. については、グループリソースの活用を行いながら、人材派遣及び製造受託を行う拠点として、収益性向上への取組を進めている。
EMS事業は、国内EMS事業は、工作機械関連の受注等引き続き好調に推移したが、重点施策として進めているベトナム生産拠点の量産体制確立や部材ビジネスの立上げ等による、本社コストが発生している。海外EMS事業は、中国及びマレーシアにおいて白物家電事業を中心に引き続き堅調に推移した。
PS事業は、新規受注の量産化が順次スタートしたことや国内でサンプル品の出荷増もあり、売上・利益ともに改善している。
2019年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比12.6%増の610.00億円、営業利益が同0.6%増の13.00億円、経常利益が同2.9%増の15.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.5%減の11.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SF》
提供:フィスコ