<7807>幸和製作所、介護ロボット・高齢関連のニューフェイス!
幸和製作所<7807>は11月28日にJASADAQ市場に新規上場した、超高齢化社会が進む日本で、時流に乗った銘柄です。
■事業内容
同社は、「TacaoF(テイコブ)」ブランドを展開するシルバーカーのパイオニアです。
歩行器や歩行車、お散歩やお買い物などで活躍するシルバーカー、杖、歩行補助カートといった歩行関連の福祉用具を主力に、他の福祉用具メーカーやホームセンター等のOEM生産や、シャワーチェア等の福祉用具全般の生産及び販売を行っています。
18年3月には、同社のロボット技術を搭載した歩行車「リトルキーパス」が介護ロボットとして国内初となる介護保険のレンタル対象商品に認定されており、10月には「リトルキーパス」が第7回ロボット大賞において「最優秀中小・ベンチャー企業賞(中小企業庁長官賞)を受賞しています。
■市場環境
内閣府が発表した、平成29年版高齢社会白書によると、2016年10月1日現在、65歳以上の高齢者人口(3459万人)の総人口に占める割合(高齢化率)は27.3%となっています。
高齢者人口は、2025年には3677万人に達し、その後も増加傾向が続き、2042年に3935万人でピークを迎えると試算されています。
富士経済によると、幸和製作所の主力製品であるシルバーカー・歩行車・歩行器の市場規模は、2024まで成長が続き99億円の市場規模となると予測されています。
■業績面
これまでの業績推移をみると、経常利益は2016年2月期は前期比約3倍、2017年2月期は前期比約72%増と目を見張る成長を続けています。
2018年2月期通期の売上高は52.6億円(前期比15.2%増)、営業利益は5.6億円(同、70.8%増)、経常利益は4.64億円(同、53%増)、当期純利益は3.51億円(同、67.1%増)と、今期も大幅増収・増益を見込んでいます。
第2四半期時点での通期予想に対する進捗率は、営業利益は71%、経常利益は74%と、高水準で着地しており、業績上ブレに期待がかかります。
《TM》
提供:フィスコ