イノベーション---電気通信大学と共同で「商談支援」のための研究開発を実施
イノベーション<3970>は19日、「Sales Tech Lab.」の研究開発プロジェクトとして、国立大学法人電気通信大学と「商談支援」のための共同研究について発表した。
本研究では、「ゲーム理論※」に基づいて、同社の事業領域である法人営業にフォーカスし、「商談」をゲームモデルで記述すること、人工知能などのコンピュータに組み込むアルゴリズムを開発することを目標としている。これまでに同社が蓄積してきた企業の購買行動における、意思決定要因に関する知見と、関連する行動データや商談の音声データなどのオフラインデータを統合的に収集することで、法人営業特有の交渉などの要素をシミュレーションできるようにコンピュータに組み込むことを目指すとしている。
商談プロセスの数理モデル化を実現することで、商談の展開を予測し、最適な条件提示や必要な軌道修正をサジェストすることを可能とする。また、オンライン上の顧客とのコミュニケーションを自動化するなど、様々な応用が期待される。
「Sales Tech Lab.」は、「法人営業の新しいスタイルの創造」を目的に、新技術を活用した新ビジネスとして2017年4月に設立された。社外の企業・専門家・研究機関とも連携をしたオープンな組織として運営をし、迅速かつ効率的に成果を社会に提供することを目指すと共に、次世代を担う新事業の創生を推進している。
※ゲーム理論とは、複数の主体者による意思決定をそれぞれの利得を計算して最適な戦略を求める数学理論。
《MW》
提供:フィスコ