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【特集】新春3大テーマを追う(2)国家戦略技術「重要6分野に国策の風」 <株探トップ特集>

国家戦略技術は、高市政権が掲げる「新技術立国」の実現を担う技術。日本の経済安全保障の基盤となる「国家プロジェクト」であり、国の支援を追い風に今後の成長が期待できよう。

―「スポーツ」「国家戦略技術」「エンターテインメント」の有望株をセレクト―

 2026年相場は日銀の追加利上げや米国をはじめとする世界景気の動向を横にらみに、神経質な値動きを強いられる場面があるかもしれない。米ビッグテックの巨額投資を懸念したAIバブル議論も引き続き意識されそうで、これにAI・半導体関連の主力銘柄が翻弄され、その指数寄与度の高さから全体相場が揺さぶられる展開も十分想定される。ただ、こうしたなかでも相場の流れをうまく見極めれば活路は開ける。有力な投資テーマから個別株物色の手掛かりを探るのが有効だろう。新春特集として「スポーツ」「国家戦略技術」「エンターテインメント」の注目の3テーマを選抜した。活躍が期待される有望株をそれぞれ紹介していく。第2回は「国家戦略技術」を取り上げる。

(2)【国家戦略技術】

 AIや核融合、先端ロボットなど人気テーマ並ぶ

 政府は我が国における重要技術領域として、16分野の「新興・基盤技術」と、そのなかから特に経済安全保障上の重要性が高い6分野の技術を「国家戦略技術」として新たに指定した。「 AI・先端ロボット 「量子」半導体・通信」「バイオ・ヘルスケア」「フュージョンエネルギー(核融合発電)「宇宙」がそれで、研究予算の配分や税制上の優遇措置が重点的に行われる予定だ。高市早苗内閣は「新技術立国」の実現を政策の柱の一つに掲げており、これら6分野はまさにその羅針盤となる。

●三菱重工業 <7011> [東証P]~宇宙・核融合分野における中核企業の一つ

 宇宙・防衛分野における日本企業の中核企業の一つで、H3ロケットの開発主体。また、核融合発電でも国際熱核融合実験炉(ITER)計画に参画しているほか、計画と並行して日本と欧州が共同で実施するプロジェクトにも参加して主要機器を製作しており、高難度の大規模国際プロジェクトに参加している点が強みだ。26年3月期上期末時点で受注残高は11兆4983億円(前期末比12.3%増)と過去最高水準となっており、幅広い分野で安定的な成長が可能だ。

●マクニカホールディングス <3132> [東証P]~AIロボット開発支援にシフト

 独立系の半導体商社として国内トップクラス。エヌビディア<NVDA>の日本国内における正規代理店で、エヌビディアのロボット開発プラットフォームを活用した「AIロボット開発支援パッケージ」をジーデップ・アドバンス <5885> [東証S]と共同で提供。また、協働ロボットの実機を利用したフィジカルAIの検証の環境も構築しロボティクスAI実装を支援している。サイバーセキュリティー事業なども手掛け、26年3月期は連結営業利益420億円(前期比5.9%増)と増益を見込む。

●HPCシステムズ <6597> [東証G]~高性能コンピューターを開発、量子化学計算に強み

 大学・官公庁や企業の研究者・開発者向けにスーパーコンピューターと化学や物理の計算ソフト、AIなどを組み合せて開発・販売するHPC事業や、顧客の機械・装置などを制御するために、産業用カスタムコンピューターやエッジコンピューターを開発・製造するCTO事業が主力。成長戦略の一つとして量子コンピューター×量子化学計算の研究、事業開発に取り組んでおり、量子コンピューターの実用化で重要なポジションを占めると予想されている。26年6月期第1四半期は42.1%営業増益と順調な滑り出しだ。


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