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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):プレサンス、コスモス薬品、ワキタ

プレサンス <日足> 「株探」多機能チャートより
■プレサンス <3254>  2,357円  +400 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 プレサンスコーポレーション<3254>はストップ高。前週末10日取引終了後、親会社のオープンハウスグループ<3288>から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格の1株2390円にサヤ寄せする格好となった。オープンHは現在、プレサンス株の63.42%を所有している。買い付け予定数は2538万8517株(下限225万5228株、上限設定なし)、買い付け期間は1月14日から2月26日まで。TOB成立後にプレサンス株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は10日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■コスモス薬品 <3349>  7,338円  +443 円 (+6.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 コスモス薬品<3349>が大幅続伸。同社は10日取引終了後、25年5月期第2四半期累計(24年6~11月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比28.5%増の203億4400万円となり、通期計画の316億円に対する進捗率は64.4%となった。売上高は同6.2%増の5059億3600万円で着地。新規出店を行うと同時に、新商勢圏への店舗拡大を図ったことなどが奏功した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■ワキタ <8125>  1,745円  +85 円 (+5.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 ワキタ<8125>が大幅高。土木建設機械の販売及びレンタルを行う機械商社で大阪を地盤に展開している。前週末10日取引終了後に25年2月期第3四半期(24年3~11月)決算を発表、営業利益は前年同期比28%増の54億3700万円と大幅な伸びを達成した。特に9~11月期でみると同利益は77%増と好調を極めており、これが株価を強く刺激する形となった。

■近鉄百貨店 <8244>  2,168円  +97 円 (+4.7%)  本日終値
 近鉄百貨店<8244>が反発。前週末10日の取引終了後、25年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比1.2%増の831億6500万円、経常利益は同39.5%増の26億5400万円だった。直近3カ月間の9~11月期で経常利益の増益率は65%となった。堅調な業況を好感した買いが入ったようだ。3~11月の百貨店事業では、前期にプロ野球オリックス・バファローズがパ・リーグで優勝し日本シリーズに進出したことに伴うセールの反動が出たものの、円安効果を背景に免税売り上げが特選洋品を中心に好調に推移して補った。外商売り上げも高額商品を中心に伸長した。

■良品計画 <7453>  3,700円  +165 円 (+4.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 良品計画<7453>が大幅反発し昨年来高値を更新。10日の取引終了後、25年8月期の連結業績予想について、売上高を7340億円から7540億円(前期比14.0%増)へ、営業利益を550億円から640億円(同14.0%増)へ、純利益を380億円から440億円(同5.9%増)へ上方修正し、減益予想から一転して増益予想にするとともに、配当予想を中間・期末各20円の年40円から中間・期末各22円の年44円(前期40円)に引き上げたことが好感された。第1四半期において、主に国内事業で無印良品週間の売り上げ好調を軸に既存店売上高が想定を上回ったことに加えて、海外事業で中国大陸事業などの業績が上振れたことが要因。また、為替影響による押し上げ効果があったことも考慮した。なお、第1四半期(24年9~11月)決算は、売上高1976億9000万円(前年同期比21.3%増)、営業利益219億5700万円(同58.2%増)、純利益149億5500万円(同52.6%増)だった。

■日本毛織 <3201>  1,296円  +52 円 (+4.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 日本毛織<3201>が4日ぶりに反発した。同社は前週末10日の取引終了後、24年11月期の連結決算発表にあわせ、25年11月期の業績・配当予想を開示した。今期の売上高予想は前期比10.9%増の1280億円、営業利益予想は同3.1%増の120億円、経常利益予想は同2.5%増の124億円とした。営業利益は前期に続き最高益の更新を計画する。また、株主還元方針を見直したうえで、11月30日を基準日とする前期の期末配当を従来の予想から4円増額。更に、今期の年間配当予想は前期比2円増配の42円としており、評価されたようだ。24年11月期の売上高は前の期比1.7%増の1154億3800万円、営業利益は同5.7%増の116億4000万円だった。学生服向けの素材は価格改定効果などがあって堅調に推移した。M&Aで加わった企業も全体業績の底上げに寄与し、業績は会社計画を上振れして着地した。25年11月期は産業機材の不織布やフェルト事業の伸長などを見込む。また、株主還元の強化に向けて累進配当を基本方針とするとともに、DOE(株主資本配当率)を2.5%とする新たな目標を掲げた。

■セレス <3696>  2,833円  +71 円 (+2.6%)  本日終値
 セレス<3696>が5日ぶりに反発。午前11時ごろ、子会社ラボルがAZ-COM丸和・支援ネットワーク(東京都千代田区)と業務提携したと発表しており、好材料視された。ラボルは、フリーランスやSMB(小規模事業者)向けに請求書買い取りを行うAIファクタリングサービス「labol(ラボル)」と、事業費用の支払いをクレジットカードで先延ばしができるカード決済サービス「labolカード払い」を提供している。一方、AZ-COM丸和・支援ネットワークは、AZ-COM丸和ホールディングス<9090>が中心となって創設した一般社団法人で、2700社の運送事業者(個人事業主含む)が加盟し、人手不足や社員教育、後継者育成などの経営課題の解決をサポートしており、今回の提携により、AZ-COM丸和・支援ネットワークのパートナー企業である運送事業者が、「labol」利用時に特別な割引手数料で利用できるようになることで、資金繰りを支援するという。

■イオン <8267>  3,590円  +75 円 (+2.1%)  本日終値
 イオン<8267>が朝安後にプラス圏に浮上した。同社は前週末10日の取引終了後に25年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比6.3%増の7兆4705億7500万円、営業利益は同17.7%減の1175億6900万円、最終損益は156億6700万円の赤字(前年同期は183億5900万円の黒字)だった。売上高は13期連続で過去最高を達成した一方、9~11月期は記録的な高温を背景に秋冬物需要が低迷し、収益を押し下げる要因となった。店舗閉店損失や減損損失の前倒しの計上により3~11月期の最終損益は赤字に転落した。半面、GMS事業においては11月以降、価格戦略とブラックフライデーが奏功し、売上高と客数が大幅に改善に寄与しているといい、更に年末年始商戦は想定をやや上回る伸びとなったとしている。営業2ケタ減益・最終赤字決算を受けた売りが一巡した後は、今後の業績回復を期待した買いが優勢となったようだ。

■INPEX <1605>  1,977.5円  +27.5 円 (+1.4%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>といった石油関連株が高い。13日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前週末比2.25ドル高の1バレル=78.82ドルと上昇。一時79.72ドルをつけ昨年8月以来、5カ月ぶりの水準に値を上げた。米バイデン政権が10日、ロシアの石油・天然ガス収入を標的とする大規模な制裁措置を発動させた。英国も米国と歩調を合わせ制裁措置を導入したことから、ロシアからの原油供給が滞り需給がタイト化するとの見方が強まった。

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