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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):リンガハット、Uアローズ、リミックス

リンガハット <日足> 「株探」多機能チャートより
■リンガーハット <8200>  2,225円  +25 円 (+1.1%)  本日終値
 リンガーハット<8200>が3日続伸。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年3~11月)連結決算が、売上高321億6200万円(前年同期比8.4%増)、営業利益12億7200万円(同2.6倍)と大幅増益となり、通期計画に対する進捗率も85%に達したことが好感された。QSC(クオリティ、サービス、クリンリネス)向上や新商品の販売促進で長崎ちゃんぽん事業の既存店売上高が前年同期比8.9%増と大幅に伸長したことに加えて、販管費の抑制が寄与した。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高430億円(前期比6.9%増)、営業利益15億円(同49.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,690円  +29 円 (+1.1%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>が頑強。SMBC日興証券が前週末10日付で、Uアローズの目標株価を2700円から3300円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続している。テレビCMの再開などでブランド認知が再浮上し、その効果が持続する可能性があると指摘。日本国内で賃上げ機運が高まり、消費意欲の強い消費者層の増大が見込まれるなか、同社が手掛ける高価格帯商品がマクロ環境の恩恵を受けることに期待を示す。同証券はUアローズの26年3月期営業利益予想をこれまでの86億円から100億円に見直した。

■リミックスポイント <3825>  350円  +2 円 (+0.6%)  本日終値
 リミックスポイント<3825>が3日続伸。午後2時ごろ、1月10日に新たに5億円の暗号資産を購入したと発表したことが好感された。これにより、1月13日時点でビットコイン、イーサリアム、ソラナ、リップル、アバランチ、ドージコインを合わせた暗号資産の時価評価額は65億2482万円となり、評価益は5億2482万円になったとしている。

■技研製作所 <6289>  1,489円  -198 円 (-11.7%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 技研製作所<6289>は大幅安。前週末10日取引終了後に9~11月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比25.4%減の55億3200万円、営業利益は同46.2%減の6億4500万円だった。コスト上昇に伴う公共事業の施工規模縮小の影響が出た。これを嫌気した売りが優勢となった。

■アドバンテスト <6857>  9,424円  -956 円 (-9.2%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 アドバンテスト<6857>が反落。前週末に地合い悪の中で大陽線をつけ上場来高値を更新する強さをみせたが、きょうは全般リスクオフの流れに抗えず、利益確定売りに押されている。前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>が2%近い下げで4日続落しており、同社に半導体テスターを納入するアドテストにもネガティブに働いている。米政府は13日にAI用半導体の輸出規制の見直しを発表するなど、引き続き先端半導体分野における対中規制強化の動きが警戒されている。特にエヌビディアについては次世代モデル「ブラックウェル」に関連した不具合がデータセンター稼働に影響しているとの観測報道が嫌気されていることもあって、東京市場でも半導体セクターに逆風材料となっているもようだ。

■イオンファンタジー <4343>  2,551円  -252 円 (-9.0%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 イオンファンタジー<4343>は急反落。前週末10日取引終了後に3~11月期連結決算を発表。売上高は639億6800万円(前年同期比7.5%増)、営業利益は26億2300万円(同58.4%増)だったものの、最終損益が11億4800万円の赤字(前年同期3億4100万円の黒字)に転落して着地しており、これを嫌気した売りが優勢となった。国内事業が好調に推移し全体の業績を大きくけん引した。一方、中国事業を中心に不採算店舗や店舗閉鎖に伴う減損損失が膨らみ、これが最終損益に響いた。通期の増収・営業増益と最終黒字見通しは据え置いている。

■IGポート <3791>  2,188円  -188 円 (-7.9%)  本日終値
 10日に決算を発表。「上期経常は11%増益で着地」が嫌気された。
 IGポート <3791> [東証S] が1月10日大引け後(15:30)に決算を発表。25年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益は前年同期比10.8%増の8.3億円に伸びたが、通期計画の17.1億円に対する進捗率は48.3%にとどまり、5年平均の88.3%も下回った。
  ⇒⇒IGポートの詳しい業績推移表を見る

■チヨダ <8185>  1,235円  -69 円 (-5.3%)  本日終値
 10日に決算を発表。「9-11月期(3Q)経常は12%減益」が嫌気された。
 チヨダ <8185> [東証P] が1月10日大引け後(15:30)に決算を発表。25年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比31.8%増の26.6億円に拡大し、通期計画の22.9億円に対する進捗率が116.1%とすでに上回ったが、前年同期の137.4%を下回った。
  ⇒⇒チヨダの詳しい業績推移表を見る

■安川電機 <6506>  4,087円  -184 円 (-4.3%)  本日終値
 安川電機<6506>が反落。前週末10日の取引終了後、25年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、ネガティブ視されたようだ。今期の売上高予想は50億円減額して5480億円(前期比4.8%減)、最終利益予想は10億円減額して630億円(同24.3%増)に見直した。韓国での半導体関連における設備投資の調整による影響や、米大統領選を受け設備投資を一時的に見合わせる動きが出たことなどを背景に、受注が想定を下回った。第4四半期(12~2月)の想定為替レートは1ドル=155円(従来は145円)、1ユーロ=160円(同155円)、1人民元=21円50銭(同20円)に見直した。3~11月期の売上高は前年同期比7.2%減の3936億8900万円、最終利益は同30.7%増の454億8400万円だった。

■ミニストップ <9946>  1,614円  -64 円 (-3.8%)  本日終値
 ミニストップ<9946>が3日ぶり反落。前週末10日取引終了後、25年2月期連結業績予想について営業損益を15億円の黒字から一転23億円の赤字(前期6億900万円の赤字)へ下方修正すると発表。これが売り材料視された。客の買い合わせを促す施策や価値型商品導入の遅れが発生したことが要因。人件費の増加なども響いた。なお、通期の売上高予想は据え置いている。

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