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【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日続落、半導体関連株を中心に売り優勢 (1月14日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  39010.96
高値  39054.35(09:15)
安値  38305.91(13:11)
大引け 38474.30(前日比 -716.10 、 -1.83% )

売買高  19億5723万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆5554億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅安で4日続落、終値で700円超下落
 2.米雇用統計発表後の米金利上昇を警戒する地合いに
 3.FRBの利下げピッチが鈍化するとの思惑が売り誘発
 4.バイデン米政権の半導体輸出規制強化も嫌気される
 5.値下がり銘柄数8割超、日経平均は1ヵ月半ぶり安値

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比358ドル高と反発した。前週末の大幅下落を受けて自律反発狙いの買いが優勢となった。

 東京市場では、リスク回避目的の売りが噴出、日経平均株価は前週半ばから4営業日続けて下値を探る展開で下げ幅も加速している。

 14日の東京市場は、日米で金利上昇が警戒されるなか、半導体関連などを中心に波乱含みに売りに晒される格好となった。前週末10日に発表された12月の米雇用統計は雇用者数の伸びが事前予想を大幅に上回るなど強い内容で、FRBの利下げピッチが鈍化することへの警戒感が強まった。週明けの取引ではNYダウが反発したものの、前週末の急落の残像が残るなか、本日の東京市場ではリスク許容度の低下した海外機関投資家や先物主導のインデックス売りが全体指数を押し下げた。ここにきてバイデン米政権が改めて先端半導体の輸出規制強化の動きをみせていることもネガティブ視された格好だ。日経平均は約1ヵ月半ぶりの安値圏に沈んだ。値下がり銘柄数も1300を上回り、プライム市場全体の約82%を占めている。

 個別では、売買代金トップのディスコ<6146>が大幅安、同2位のアドバンテスト<6857>も急落した。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体主力株の下げが目立つ。なお、日本マイクロニクス<6871>は値下がり率トップとなった。フジクラ<5803>が売られ、ファーストリテイリング<9983>の下値模索も続く。ソフトバンクグループ<9984>も売りに押された。リクルートホールディングス<6098>が軟調。サンウェルズ<9229>、技研製作所<6289>も大幅に水準を切り下げた。
 半面、IHI<7013>が商いを伴い堅調、任天堂<7974>も頑強な値動き。良品計画<7453>が大きく上値を伸ばし、東京海上ホールディングス<8766>も買いを集めた。ディー・エヌ・エー<2432>も高い。PR TIMES<3922>が値上がり率首位となる人気で、SMK<6798>、インターアクション<7725>、IDホールディングス<4709>なども値を飛ばした。ワキタ<8125>も物色人気に。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、中外薬 <4519>、良品計画 <7453>、京セラ <6971>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約34円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、ファストリ <9983>、SBG <9984>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約518円。

 東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)保険業、(3)石油石炭製品、(4)ゴム製品、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)機械、(3)ガラス土石製品、(4)非鉄金属、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△ワッツ <2735> [東証S]
 9~11月期営業4割増益達成し利益率の改善も評価。
△プレサンス <3254> [東証S]
 オープンH <3288> がTOB実施し完全子会社化へ。
△コスモス薬品 <3349> [東証P]
 第2四半期営業益29%増で通期計画進捗率64%。
△農業総研 <3541> [東証G]
 9~11月期営業94%増益達成と自社株買い発表。
△PRTIME <3922> [東証P]
 主力サービス伸び3~11月期増収増益。
△モビルス <4370> [東証G]
 9~11月期営業赤字縮小。
△チムスピ <4397> [東証G]
 9~11月期営業黒字転換。
△クリングル <4884> [東証G]
 第1種医薬品製造販売業の許可取得。
△良品計画 <7453> [東証P]
 25年8月期業績予想及び配当予想を上方修正。
△インターアク <7725> [東証P]
 25年5月期業績予想を上方修正。

▼安川電 <6506> [東証P]
 受注想定下回り今期業績予想を下方修正。
▼アドテスト <6857> [東証P]
 エヌビディア<NVDA>の変調を受け利益確定売り。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)PRTIME <3922>、(2)SMK <6798>、(3)インターアク <7725>、(4)IDHD <4709>、(5)コスモス薬品 <3349>、(6)Aクリエイト <8798>、(7)ワキタ <8125>、(8)良品計画 <7453>、(9)松竹 <9601>、(10)ニッケ <3201>。
 値下がり率上位10傑は(1)日本マイクロ <6871>、(2)サンウェルズ <9229>、(3)技研製 <6289>、(4)アドテスト <6857>、(5)イオンファン <4343>、(6)日東紡 <3110>、(7)野村マイクロ <6254>、(8)ディスコ <6146>、(9)芝浦 <6590>、(10)ニチアス <5393>。

【大引け】

 日経平均は前日比716.10円(1.83%)安の3万8474.30円。TOPIXは前日比31.54(1.16%)安の2682.58。出来高は概算で19億5723万株。東証プライムの値上がり銘柄数は262、値下がり銘柄数は1343となった。東証グロース250指数は636.92ポイント(7.80ポイント安)。

[2025年1月14日]


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