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【注目】金利上昇、IT大手にとっては逆に追い風との指摘も=米国株

 米国債の動揺が米株式市場を不安に陥れているが、実際は、金利上昇は一部の企業、特にIT大手にとっては追い風となっており、業績見通しが堅調な中、金利上昇への懸念によるさらなる株価下落は限定的になるとの指摘が出ている。

 利回り上昇は企業の将来の企業価値に対する割引現在価値を算出するための割引率を押し上げるため、評価モデルに影響を与える可能性はある。しかし、必ずしもバランスシートへの影響はそう単純明快ではないと指摘。S&P500に含まれる40社は過去12カ月間において支払利息を上回る多額の利息収入を得ているという。

 重要なのはこの中にアマゾン<AMZN>、アルファベット<GOOG>、メタ<META>、エヌビディア<NVDA>、そしてテスラ<TSLA>といったマグニフィセント7も含まれている点だという。実際の金利変動による利益への影響もセクターによって異なり、これまでも一様ではなかったと述べている。

 今週はインフレ指標の発表が控えているが、物価上昇への懸念が再び高まれば、株価の下落がさらに加速する可能性もある。しかし、ひとたび嵐が過ぎ去れば、潤沢なキャッシュと好調な企業業績を背景に、S&P500の下落は限定的に留まると述べている。

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