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【注目】楽天Gのドル建て債、利率8.125% 2021年以来の低利回り

 楽天グループ<4755>がドル建て社債の発行条件を決めた。発行額は5億5000万ドル(約830億円)で、発行利回りは約3年ぶりの低水準となった。同社は償還期限の定めがなく発行から5年後に償還可能な永久劣後債を起債。発行利回りは8.125%に決まった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。

 同社のドル建て債としてはS&Pによる投資適格級の格付けを失った2021年以来の低水準。当初は参考利回りとして8.375%付近を投資家に提示していたという。

 同社のドル建て債は今年1月と4月のシニア債に続いて今年3度目で、利率は今回が最も低い。モバイル事業の赤字幅が縮小する中、同社の信用リスクに対する投資家の見方が改善してきたことを示唆している。米国の利下げや景気の軟着陸への期待から、格付けが投資適格を下回るハイイールド債の発行環境が良好なことも追い風となった。

 今回の調達資金は、2025年に予定している円建て劣後債の繰り上げ償還資金に充てると見られている。25年は上半期に総額4000億円の円建て普通社債の償還期限を迎える。

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