【市況】NY株式:NYダウは308ドル高、ソフトランディング期待
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は上昇。ダウ平均は308.51ドル高の45,014.04ドル、ナスダックは254.21ポイント高の19,735.12で取引を終了した。
民間部門の11月ADP雇用統計で堅調な雇用の伸びを確認し、寄り付き後、上昇。11月ISM非製造業景況指数が低調で一時伸び悩んだが、良好な成長期待が根強く相場は終日堅調に推移した。長期金利の低下でハイテクも買われ、相場をさらに支援。終盤にかけ、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインタビューで、経済に楽観的な見解を示したほか、FRBが公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)でも経済活動の拡大継続が確認されたため、相場は上げ幅を拡大し過去最高値を更新し終了した。セクター別ではソフトウエアサービスや半導体・同製造装置が上昇した一方、エネルギーが下落。
オンライン小売のアマゾン(AMZN)は年次会議において、生成人工知能(AI)に参入しクラウドサービス顧客向けに提供することを発表し、続伸。半導体のマーベル・テクノロジー(MRVL)は予想を上回った決算に加えて、クラウドソフトウエア、ハードウエアを巡りアマゾン(AMZN)との提携強化を発表し、大幅高となった。格安航空会社のジェットブルー(JBLU)は第4四半期の業績見通し上方修正が好感され、上昇。
金融サービスプラットフォームを提供するロビンフッド・マーケッツ(HOOD)は最高経営責任者(CEO)がスポーツ賭け市場にも参入する可能性に言及し、上昇。動画配信のロク(ROKU)は同業のネットフリックス(NFLX)や小売りのターゲット(TGT)などによる買収の対象になる可能性をアナリストが指摘し、期待感に大幅高となった。靴小売りのフットロッカー(FL)は第3四半期決算で消費者支出低迷や販売促進強化で、赤字に転落したほか、通期見通しを下方修正し、下落。
電子設計自動化ソリューション提供会社のシノプシス(SNPS)は取引終了後に第3四半期決算を発表。調整後の1株当たり利益見通しが予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ