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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サンバイオ、DOWA、三菱マ

サンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンバイオ <4592>  1,960円  +227 円 (+13.1%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>が続急伸している。同社は9日の取引終了後、外傷性脳損傷に伴う慢性期の運動麻痺に対する治療薬「アクーゴ」に関し、厚生労働省より製造販売承認事項一部変更について承認されたと発表した。7月31日の条件及び期限付き製造販売承認を経て、4つの条件が付されていたが、このうち出荷の制限に関する条件を解除する変更について12月9日に承認された。発表を好感した買いが集まった。サンバイオは今後、薬価収載を経た後に、アクーゴの発売を予定。米国市場では来期から臨床試験に向けた準備を行う。国内では脳梗塞プログラムの臨床試験について、来期に規制当局と協議を開始する予定だとしている。

■DOWA <5714>  6,530円  +414 円 (+6.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 DOWAホールディングス<5714>は大幅高。SMBC日興証券が9日付で投資評価を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」へ、目標株価を5500円から7400円へ引き上げたことが材料視されている。同証券によると、高収益を稼いできたPCB処理が2027年3月で終了予定であることや、銀粉の赤字が拡大している点を指摘。ただ、それ以上に貴金属市況の上昇が全社業績を牽引するだろうとの見方を示した。

■三菱マテリアル <5711>  3,352円  +136 円 (+4.2%)  11:30現在
 三菱マテリアル<5711>や住友金属鉱山<5713>、東邦亜鉛<5707>など非鉄株が軒並み高となっている。ロンドン金属取引所(LME)で銅価格(3カ月先物)が8日に一時1トン=1万1771ドルに上昇し、連日で過去最高値を更新したことが好材料視されている。9月に発生したインドネシアのグラスバーグ鉱山の事故の影響により、銅鉱石の供給懸念が生じていることが価格上昇の背景にあるとされる。銅価格の上昇は業績に直結するだけに、非鉄株が買われている。なお、9日のLME銅価格は反落しているが、きょう付の日本経済新聞朝刊で「非鉄金属の国際価格が上昇している」と報じられたことが関連銘柄物色に火をつけた側面もあるようだ。

■コンドーテック <7438>  1,527円  +37 円 (+2.5%)  11:30現在
 コンドーテック<7438>が大幅反発している。9日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、オーストリアに拠点を置く投資ファンドのタドラナ・マネジメント・ウンド・アセット社の株式保有割合が5.01%と、新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は12月2日となっている。

■物語コーポレーション <3097>  4,420円  +85 円 (+2.0%)  11:30現在
 物語コーポレーション<3097>は3日ぶり反発。9日取引終了後、11月度の月次動向を発表した。既存店売上高(国内直営店とフランチャイズ店の合計)は前年同月比6.7%増と、3カ月ぶりにプラスに転じた。全店ベースでは同15.7%増だった。これが好感されている。

■トヨタ自動車 <7203>  3,099円  +33 円 (+1.1%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が3日続伸、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが目前で戻り足に拍車がかかりつつある。また、同社系列の自動車部品最大手デンソー<6902>やアイシン<7259>などへの買いも目立つ。足もとで米長期金利の水準が切り上がっていることに加え、国内新発10年債利回りが上昇一服、これを受け外国為替市場ではドル買い・円売りの動きを誘発している。目先1ドル=157円台目前まで円安が進行しており、為替感応度の高い自動車セクターへの投資資金シフトを促している。トヨタは26年3月期通期想定為替レートが1ドル=146円で、実勢よりも10円あまり円高で設定されており、為替による収益メリットが大きいとみられる。

■オークマ <6103>  3,750円  +25 円 (+0.7%)  11:30現在
 オークマ<6103>が底堅い。9日の取引終了後、既存株主である金融機関による合計434万7900株の売り出しと、需要状況に応じた上限65万2100株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表した。売り出しによる需給面での影響を和らげるため、取得総数350万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.78%)、取得総額100億円を上限とする自社株買いの実施も開示した。自社株買いの取得株数の上限よりも売り出し株数が多く、寄り付き直後は需給悪化を警戒した売りが出たものの、前日に公表された業界団体による11月の工作機械受注の速報値に対して評価する向きもあり、工作機械株への見直し買いがオークマ株にも波及したようだ。日本工作機械工業会は9日午後3時ごろ、11月の工作機械受注の速報値を発表。受注総額は前年同月比14.2%増の1362億9100万円となった。内需が落ち込んだ半面、外需が同23.2%増と高い伸びを示した。また、10日付の日刊工業新聞は工作機械主要4社の11月受注実績について報道。オークマの受注実績は前年同月比4.6%増となり、輸出に関しては同14.8%増と14カ月連続で前年同月を上回ったという。

■スバル興業 <9632>  3,120円  -100 円 (-3.1%)  11:30現在
 スバル興業<9632>が反落している。9日の取引終了後に26年1月期の連結業績予想について、最終利益を30億2900万円から20億9200万円(前期比35.4%減)へ下方修正したことが嫌気されている。9月に、首都高速道路(東京都千代田区)が発注する道路清掃業務の入札に関して、独占禁止法違反の疑いがあるとして公正取引委員会による立ち入り検査を受けたことに関連して、現時点では事実関係や同社の法的責任の有無・内容は確定していないものの、将来発生する可能性がある損失の概算額である9億3700万円を独占禁止法関連損失として特別損失に計上したことが要因。なお、売上高293億2900万円(前期比3.1%減)、営業利益45億500万円(同6.3%減)は従来見通しを据え置いている。また、同時に発表した第3四半期累計(2~10月)決算は、売上高212億2300万円(前年同期比2.8%減)、営業利益35億9200万円(同1.5%増)、最終利益15億1300万円(同36.7%減)だった。

■カルナバイオサイエンス <4572>  304円  +80 円 (+35.7%) ストップ高   11:30現在
 カルナバイオサイエンス<4572>がカイ気配スタートで急上昇。ここ上下に荒い値動きが続いており、今月2日ザラ場に259円の戻り高値を形成後急な調整を入れたが、足もとで再び投資資金の攻勢が顕著となっている。同社は研究開発型のバイオベンチャーでキナーゼ酵素の生産・販売、受託試験のほか、治療効果が高く副作用に乏しいキナーゼ阻害剤に特化した創薬に取り組んでおり、海外売上高が全体の7割を占めていることも大きな特徴だ。そうしたなか、9日取引終了後、次世代型BTK阻害剤docirbrutinib(AS―1763)のフェーズ1b臨床試験の途中結果、および新たな非臨床研究の結果を第67回アメリカ血液学会(ASH)で発表が行われたことを開示した。フェーズ1b試験では高い安全性と有効性を示し、非臨床研究では既存BTK阻害薬で課題となっている点を克服できる可能性があることが示された。これを材料視する買いが集中している。

■ブロードメディア <4347>  1,986円  +287 円 (+16.9%)  11:30現在
 ブロードメディア<4347>が急伸し、2015年4月以来、およそ10年8カ月ぶりの高値圏に浮上した。英エーブイアイ・ジャパン・オポチュニティ・トラストが9日、ブロメディアに対し、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。TOB価格は1株2200円で、ブロメディアの株価はこれにサヤ寄せする動きとなっている。買付予定数は上限が設けられ、ブロメディアの上場は維持される見通し。AVIの買い付け予定数の上限は77万5300株(自己株式を除く発行済み株式総数の10.88%)で、下限は設定しない。ブロメディアによると、AVIは9月30日時点でブロメディア株を179万3100株(同25.16%)保有する。ブロメディアは今後、公開買付届出書など関連情報を精査し、見解を公表する予定としている。

■アクリート <4395>  1,043円  +150 円 (+16.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アクリート<4395>がストップ高カイ気配となっている。同社は9日、合弁契約を締結している米フォワードエッジAIが、米ミサイル防衛局(MDA)の上限1510億ドルの大型契約で、プロジェクトの主導企業(元請け)に選定されたと発表。これが材料視されているようだ。この契約は、「Golden Domeイニシアチブ」(全国防衛ネットワーク構想)の基礎となるもので、極めて重要な国家ミッションの一環。同社ではアクリートとフォワードエッジAIが設立準備を進めている合弁会社「Forward Edge-AI Japan」が国内で総代理店として取り扱う主力製品のひとつ「Isidore Quantum」の技術力の高さを裏付けるもので、今後の国内事業展開への期待を更に高めるものだとしている。

■アウンコンサルティング <2459>  263円  +26 円 (+11.0%)  11:30現在
 アウンコンサルティング<2459>に物色人気集中、ストップ高に迫る73円高は310円まで駆け上がる場面があった。低位材料株に動兆が相次ぐなか、同社もこの流れに乗り一気に大底圏離脱の動きをみせている。SEOコンサルティングを柱とするが、多言語サービスの強みを横軸展開させインバウンドプロモーションで新境地を開拓している。人工知能(AI)の最適化(AI検索エンジンや生成AIでコンテンツが引用されやすくする戦略)を支援する「AIOコンサルティング」の海外展開を本格始動することを、9日取引終了後に開示した。業務提携先であるAI Hack(東京都港区)のAIO分析ツールの新機能「検索エリア設定機能」を活用し、海外向けサービスの提供を開始しており、これを手掛かり材料に投機性の強い資金が集結する形となった。

■jig.jp <5244>  239円  +18 円 (+8.1%)  11:30現在
 jig.jp<5244>が急反発している。9日の取引終了後に、新規事業としてARグラス市場に参入すると発表したことが好感されている。日本国内では本格的なARグラスの競争環境がまだ形成されておらず、早期市場参入者が独自のポジションを確立できる余地があると判断し、参入を決定した。光をレンズ内部で導光させて視界内に画像やテキストを投影する仕組みであるウェイブガイド光学技術を有するCellid(東京都港区)と、世界的な眼鏡の産地として知られる福井県鯖江市で高いデザイン力と製造実績を有するボストンクラブとの協業体制を構築することで、「普段掛ける眼鏡の延長で使用できる日本発ARグラス」を提供するという。なお、26年3月期業績への影響は精査中としている。

■アールプランナー <2983>  2,897円  +215 円 (+8.0%)  11:30現在
 アールプランナー<2983>が急反発し上場来高値を更新している。9日の取引終了後に26年1月期の連結業績予想について、売上高を470億円から480億円(前期比19.4%増)へ、営業利益を33億5000万円から36億5000万円(同68.7%増)へ、純利益を21億5000万円から24億円(同67.0%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を40円から50円へ引き上げ年間配当予想を80円(前期実績45円)としたことを好感した買いが流入している。受注の好調を受けて、第3四半期時点で戸建住宅の販売棟数、なかでも分譲住宅の販売棟数が大幅に増加していることに加えて、第3四半期での受注状況や販売状況を織り込んだ。また、コストコントロールにより売上総利益が改善していることも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(2~10月)決算は、売上高348億3400万円(前年同期比18.7%増)、営業利益25億7600万円(同68.1%増)、純利益16億4800万円(同77.4%増)だった。注文住宅の好調と販売単価増により、第3四半期累計として過去最高業績を更新した。

■グリーンエナ <1436>  2,342円  +172 円 (+7.9%)  11:30現在
 グリーンエナジー&カンパニー<1436>がカイ気配スタートとなっている。9日の取引終了後に26年4月期の連結業績予想について、売上高を140億円から154億円(前期比32.6%増)へ、営業利益を7億円から7億8000万円(同43.5%増)へ、純利益を3億8000万円から4億2000万円(同52.4%増)へ上方修正したことが好感されている。上期において、フロービジネスである太陽光発電設備が好調に推移していることが要因。また、ネットゼロ・エネルギーハウス(ZEH)事業において、販売が堅調に推移していることも寄与する。なお、同時に発表した10月中間期決算は、系統用蓄電池事業の伸長などにより売上高71億8200万円(前年同期比48.1%増)、営業利益3億400万円(同88.0%増)、純利益1億5100万円(同87.0%増)となった。あわせて、台湾J&V Energy Technologyの系統用蓄電池事業子会社であるRecharge Powerと戦略的業務提携に関する覚書(MOU)を10日付で締結すると発表。更に100%子会社グリーンエナジー・ファシリティーズがGATES(東京都新宿区)と、太陽光発電設備の買い取り及び再販売に関する業務提携契約を締結したと発表しており、これらも好材料視されている。

●ストップ高銘柄
 アクアライン <6173>  318円  +80 円 (+33.6%) ストップ高   11:30現在
 ビーマップ <4316>  1,362円  +300 円 (+28.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ヒーハイスト <6433>  1,016円  +150 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 菊池製作所 <3444>  761円  +100 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在
 黒田精工 <7726>  1,148円  +150 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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