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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:イトーキ、九州FG、アドテスト

イトーキ <日足> 「株探」多機能チャートより
■イトーキ <7972>  1,606円  +146 円 (+10.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 イトーキ<7972>がマドを開けて急伸している。同社は5日の取引終了後、24年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比5.4%増の1021億2300万円、経常利益は同6.1%増の78億900万円、最終利益は同18.2%増の58億円だった。7~9月期において、経常利益は同3.7倍、最終利益は同3.5倍と大幅な増益となっており、好感されたようだ。ワークプレイス事業では、新たな働き方にあわせたリニューアル案件やオフィス移転に伴う需要を背景に売上高が好調に推移した。全社ベースで1~9月期としては過去最高の業績となった。

■九州FG <7180>  778円  +70.5 円 (+10.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 九州フィナンシャルグループ<7180>が続騰している。同社は5日の取引終了後、25年3月期の業績・配当予想の修正について発表。今期の純利益予想を30億円増額して285億円(前期比8.0%増)に見直した。減益予想から一転して最終増益となる見通し。経常利益予想も引き上げて、前期に続いて過去最高益の更新を見込む。年間配当予想は2円増額し20円(同2円増配)としており、これらを好感した買いが集まったようだ。銀行単体で株式等売却益と貸出金利息などが想定を上回った。預金支払利息は増加したものの、経費や与信費用が計画を下回る見込みとなり、これらの影響を業績予想に織り込んだ。

■日本電技 <1723>  6,300円  +550 円 (+9.6%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「今期経常を一転20%増益に上方修正・最高益、今期配当を実質増額修正」が好感された。
 日本電技 <1723> [東証S] が11月5日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比32.1%増の24億円に拡大した。同時に、12月31日割当の1→2の株式分割に伴い、今期の年間配当を従来計画の176円→156円(株式分割前換算では230円)に修正した。年間配当は実質30.7%の増額となる。
  ⇒⇒日本電技の詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「1→2の株式分割を実施」も買い材料。
 12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。

■JMDC <4483>  4,633円  +368 円 (+8.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 JMDC<4483>が続急伸している。5日の取引終了後に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比39.6%増の191億9700万円、最終利益が同17.8%減の21億8900万円となった。増収減益となったが、9月中間期の実績は会社側が示した計画を上回って着地しており、見直し買いを誘う格好となったようだ。7~9月期では売上高は同53%増、最終利益は同2.4倍となった。ヘルスビッグデータ部門では、取引先の健康保険組合数や、製薬会社及び保険会社の1顧客当たりの年間取引額が継続して増加し、収益を押し上げた。

■フジミインコ <5384>  2,504円  +186 円 (+8.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 フジミインコーポレーテッド<5384>が急騰している。半導体を製造する際の研磨製品大手である同社は5日の取引終了後に25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比21.3%増の307億4600万円、最終利益は同29.4%増の43億7000万円となった。7~9月期の最終利益は同48%増だった。堅調な業況を好感した買いが集まったようだ。シリコンウェハー向け製品では顧客の稼働状況の回復に伴い売上高が増加。原材料価格の上昇分を製品価格に転嫁した影響も現れた。CMP製品では先端ロジックデバイスやメモリー向けの販売が伸長。ハードディスク基板向け製品の需要も増加し収益を押し上げた。

■インソース <6200>  1,039円  +73 円 (+7.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 インソース<6200>が大幅に続伸し、1000円台に乗せた。5日の取引終了後、24年9月期の連結決算発表にあわせ、25年9月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比16.2%増の145億円、最終利益予想は同11.7%増の37億5000万円を見込む。前期に続き過去最高益を更新する計画。更に、前期の期末配当を従来予想から50銭増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比3円50銭増配の23円50銭とし、ポジティブ視されたようだ。研修事業では対面での実施が拡大すると想定。実施回数、受講者数ともに増加を見込む。ITサービス事業やコンサルティング事業などでも販促強化に取り組み成長を図る。同社はローリング方式による中期経営計画も公表した。27年9月期の売上高を200億円、最終利益を53億円に伸ばす目標を設定している。24年9月期の売上高は前の期比15.7%増の124億7400万円、最終利益は同25.4%増の33億5500万円だった。

■アドバンテスト <6857>  9,490円  +591 円 (+6.6%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>が大幅に続伸し、上場来高値を更新した。米国の大統領選に市場の関心が向かうなか、前日の米国市場ではエヌビディア<NVDA>が頑強な動きをみせ、時価総額首位を奪還した。生成AIの普及に伴い同社製品が販売を拡大するとの見方をもとにした資金流入が続いている。更に、米長期金利が低下したことに伴うハイテク株への選好姿勢も手伝って、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.7%近く上昇した。こうした流れは東京市場においても波及し、特にエヌビディア関連と位置付けられるアドテストへの物色意欲が高まったようだ。ディスコ<6146>や東京エレクトロン<8035>なども堅調に推移している。

■宮崎銀行 <8393>  2,858円  +175 円 (+6.5%)  11:30現在
 5日に業績修正を発表。「今期経常を12%上方修正」が好感された。
 宮崎銀行 <8393> [東証P] が11月5日大引け後(18:40)に業績修正を発表。25年3月期の連結経常利益を従来予想の121億円→136億円(前期は99.8億円)に12.4%上方修正し、増益率が21.2%増→36.2%増に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒宮崎銀行の詳しい業績推移表を見る

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,243円  +127 円 (+6.0%)  11:30現在
 ユナイテッドアローズ<7606>が大幅続伸している。5日の取引終了後に発表した10月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比9.1%増と10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年同月に比べて休日が1日少ない影響がマイナス1.8%程度あったと推測されるほか、各地で最も遅い夏日を記録するなど高い気温が続いたものの、シャツ、カット、ジャケット、パンツ、ワンピースなどの秋物衣料やシューズ、バッグの動きが強かった。なお、全社売上高は同11.6%増だった。

■任天堂 <7974>  8,019円  +363 円 (+4.7%)  11:30現在
 任天堂<7974>が反発している。5日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の売上高予想を700億円減額して1兆2800億円(前期比23.4%減)、営業利益予想を400億円減額して3600億円(同31.9%減)に下方修正した。今期の「ニンテンドースイッチ」の販売予想に関しては、ハードウェアを1250万台(従来予想は1350万台)、ソフトウェアを1億6000万本(同1億6500万本)に引き下げた。もっとも、ハードウェアとソフトウェアの販売減に関して、市場では想定の範囲内との受け止めが多い。株価は前日まで調整色を強めていたとあって、いったん悪材料出尽くしと受け止めた買いが優勢となったようだ。直近の販売状況や今後の見通しを踏まえ、通期の業績予想を見直した。今期の経常利益と最終利益、年間配当予想は変更しない。為替の前提レートは1ドル=140円、1ユーロ=155円で据え置いた。4~9月期の売上高は前年同期比34.3%減の5232億9900万円、最終利益は同59.9%減の1086億5800万円だった。

■ほくほくFG <8377>  1,704.5円  +73 円 (+4.5%)  11:30現在
 ほくほくフィナンシャルグループ<8377>が3日続伸している。同社は5日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、純利益が計画を50億円上回る185億円(前年同期比15.0%増)で着地したようだと発表した。減益予想から一転、最終増益で着地する格好となり、好感されたようだ。貸出金利息や有価証券利息が増加し、資金利益が当初の想定を上回った。通期の業績予想については現在精査中で、今後修正が必要となった場合は速やかに公表するとしている。

■イリソ電子工業 <6908>  2,894円  +117 円 (+4.2%)  11:30現在
 イリソ電子工業<6908>は大幅続伸。5日取引終了後、取得上限200万株(自己株式を除く発行済み株数の8.9%)、または60億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は11月6日から来年10月31日まで。これが買い材料視されている。あわせて、25年3月期連結業績予想について売上高を580億円から540億円(前期比2.3%減)へ、営業利益を70億円から43億円(同27.6%減)へ下方修正すると発表した。世界的な自動車販売の伸び悩みやEV市場の減速、インダストリアル市場の低迷継続が要因。原材料価格の高騰なども響く見通し。

■東急不HD <3289>  985.9円  +37.9 円 (+4.0%)  11:30現在
 東急不動産ホールディングス<3289>が6日ぶりに反発している。5日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆1300億円から1兆1400億円(前期比3.3%増)へ、営業利益を1300億円から1350億円(同12.3%増)へ、純利益を700億円から730億円(同6.5%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各16円の年32円から中間・期末各17円の年34円へ引き上げたことが好感されている。堅調な住宅売買マーケットを背景としたマンション分譲や売買仲介の伸長や、旺盛なインバウンド需要の取り込みに伴うホテル事業の好調などが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高5032億7200万円(前年同期比2.6%増)、営業利益505億4900万円(同12.9%減)、純利益250億6200万円(同34.6%減)だった。

■良品計画 <7453>  2,655.5円  +84 円 (+3.3%)  11:30現在
 良品計画<7453>が続伸している。5日の取引終了後に発表した10月度の国内売上高情報で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比18.6%増と9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年より土日祝日が1日少なかった影響がマイナス2ポイントほどあったほか、月の前半は例年より気温が高く、冬物衣服やファブリックスなどが苦戦した。ただ、無印良品週間(10月25日~11月4日)のセール効果により、衣服・雑貨、生活雑貨、食品いずれの部門も既存店ベースで前年実績を上回り、なかでも生活雑貨と食品は高い伸長となった。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同28.5%増だった。

■エービーシー・マート <2670>  3,078円  +97 円 (+3.3%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>が続伸している。5日の取引終了後に発表した10月度売上高で、既存店売上高が前年同月比6.3%増と32カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて日曜日が1日少ない並びだったほか、気温の高い日が続き、降雨も多い月だったものの、ハンズフリー商品や運動会需要でキッズスニーカーが好調に推移し、売り上げは伸長した。なお、全店売上高は同6.1%増だった。

●ストップ高銘柄
 Sapeet <269A>  6,110円  +1,000 円 (+19.6%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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