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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):マクロミル、ウエストHD、プレイド

マクロミル <日足> 「株探」多機能チャートより
■マクロミル <3978>  805円  +28 円 (+3.6%)  本日終値
 マクロミル<3978>が反発。同社はきょう、定性調査におけるセルフ型オンラインインタビュープラットフォーム「Interview Zero(インタビューゼロ)」の提供を開始したと発表しており、株価の押し上げ材料となったようだ。このサービスでは、国内最大規模である130万人の自社パネルに対してリクルーティング(インタビュー対象者の募集)することができ、多種多様な消費者に対してインタビューすることが可能。今後は発言録や要約の自動化、パネル数の更なる拡大、定量調査の結果から特定のパネルをリクルーティングできる機能などの追加開発を予定しているという。

■ウエストHD <1407>  2,443円  +85 円 (+3.6%)  本日終値
 ウエストホールディングス<1407>が高い。この日午前10時ごろ、24年8月期の配当予想を55円から65円(前期55円)に増額すると発表した。今年度にこれまで立ち上げに時間を要していた非FIT発電所開発販売事業が軌道に乗り、相応の規模の実績を示せる水準となったため。これを好感した買いが入った。

■プレイド <4165>  1,042円  +35 円 (+3.5%)  本日終値
 プレイド<4165>は大幅反発。22日、同社が手掛けるCX(顧客体験価値)プラットフォーム「KARTE」シリーズに関し、トリドールホールディングス<3397>が展開する「丸亀製麺」の国内全店舗において導入されたと発表。大手外食チェーンでの採用を評価した買いが入ったようだ。丸亀製麺の来店客が会計時に受け取る「うどん札」またはレシートに印字された二次元コードから遷移するウェブサイトをもとに、KARTEを通じてアンケートを表示し、顧客からの評価を収集。次回来店時に使用できるクーポンを丸亀製麺アプリ経由で付与するとともに、KARTEが集めた顧客の感動スコアを丸亀製麺のビジネス・インテリジェンスツールに自動連携し、各店舗にフィードバックすることで、CXの改善につなげる。

■ジンズホールディングス <3046>  4,930円  +125 円 (+2.6%)  本日終値
 ジンズホールディングス<3046>は連日で年初来高値更新。同社は眼鏡製造・販売の大手で専門店「JINS」を全国展開する。コロナ禍収束を追い風に業績回復トレンドを突き進み、今24年8月期通期の営業利益は前期比3割増の63億円を予想。配当も前期比増額を見込む。足もと第3四半期累計の営業利益は前年同期比37.5%増の50億6000万円で通期予想に対する進捗は良好だ。好調な業績を背景に株価は上値追いの動きを続けている。

■グローリー <6457>  2,576円  +51 円 (+2.0%)  本日終値
 グローリー<6457>が反発。岩井コスモ証券は21日、同社株の投資判断「A」と目標株価3300円を継続した。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比2.5倍の105億5700万円と良好な業績で着地。新紙幣対応と海外リテール市場向けが期初想定を上回った。これを受け、同社では25年3月期の同利益を220億円から265億円(前期比48.3%減)に上方修正したが、同証券では新紙幣対応などによる修正は保守的として275億円への更なる上振れも予想している。

■パークシャ <3993>  2,998円  +57 円 (+1.9%)  本日終値
 PKSHA Technology<3993>が反発。同社はきょう、グループのパークシャ・コミュニケーションがオンラインゲーム特化型AIチャットボット「PKSHA Chatbot for Games(パークシャチャットボットフォーゲームズ)」をリリースしたことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。第1弾としてドリコム<3793>のゲーム開発専用AI SaaS プラットフォーム「ai and(アイアンド)」に採用され、ドリコムが展開する「ダービースタリオン マスターズ」のカスタマーサポート機能に新たな機能として実装されたという。

■JT <2914>  4,165円  +58 円 (+1.4%)  本日終値
 JT<2914>の上値指向が鮮明だ。8月5日に年初来安値となる3453円まで売り込まれたが、そこからの戻りも早い。16日ザラ場には4200円台まで水準を切り上げ、その後は小休止を入れていたものの、足もとで再び投資資金の流入が活発化している。前日に米国第4位のたばこ会社であるVector Group(ベクター・グループ)を買収すると発表、24年12月期中に全株式を取得し、取得価額は日本円にして約3780億円となる見通し。今回の買収により出遅れている加熱式たばこなどで巻き返しを図る方針で、業容拡大効果に期待した買いを呼びこんだ。

■東プレ <5975>  1,864円  +24 円 (+1.3%)  本日終値
 東プレ<5975>が反発。21日の取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.32%にあたる68万株または12億5120万円を上限に、22日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表しており、これを好感する買いが入った。資本効率の向上を図るとともに経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的という。なお、東証の自己株式立会外買付取引情報によると、東プレは22日付で62万3000株の取得を完了した。

■アドバンテスト <6857>  6,607円  +77 円 (+1.2%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置大手は足もとで強弱観を対立させ、前日終値近辺でもみ合う展開。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が小幅ながら切り返したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発した。そのなか、画像処理半導体大手で来週に決算発表を控えるエヌビディア<NVDA>が頑強な値動きを示しており、同社に半導体検査装置を納入するアドテストなどには追い風となっている。一方、外国為替市場で1ドル=144円台の推移と円高方向に振れており、これは半導体などハイテクセクターの買い手控え要因となっている。

■ニフコ <7988>  3,546円  +31 円 (+0.9%)  本日終値
 ニフコ<7988>が3日続伸。同社は21日の取引終了後、取得総数85万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.86%)、取得総額30億円を上限とする自社株買いの実施を発表しており、材料視されたようだ。自社株の取得期間は22日から10月31日まで。これに関連して同社は22日午前8時45分の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において、21日終値の3515円で23万株(総額8億845万円)を上限に買い付けの委託を行うことも公表。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、ニフコは22日、上限となる23万株の買い付けを行った。

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