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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):資生堂、三菱UFJ、SBIレオス

資生堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■資生堂 <4911>  3,367円  +25 円 (+0.8%)  本日終値
 資生堂<4911>やコーセー<4922>が買われ、富士急行<9010>や松屋<8237>が堅調に推移。日本政府観光局が21日の取引終了後に発表した7月の訪日外客数(推計)は329万2500人となり、2カ月連続で単月としての過去最高を更新した。インバウンド需要の堅調ぶりを意識した投資家の買いが、関連銘柄を支援したようだ。7月の訪日外客数は前年同月比で41.9%増。コロナ禍前の2019年同月比で10.1%増となった。23市場のうち韓国や台湾、米国など19市場で7月として過去最高を記録。香港とメキシコでは単月として過去最高となった。インバウンド関連ではコメ兵ホールディングス<2780>や藤田観光<9722>もしっかり。

■三菱UFJ <8306>  1,513.5円  -24.5 円 (-1.6%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが軟調。米労働省が現地時間21日、雇用統計の年次改定により、今年3月までの1年間について、雇用者数が81万8000人下方修正されるとの推計を公表した。米国の労働市場がこれまでの見立て以上に軟化している可能性が意識されるなか、7月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は9月利下げシナリオをサポートする内容となり、同日の米国の債券市場で長期金利は3.80%に低下した。ジャクソンホール会議における米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演内容次第で金利が変動するリスクが横たわるなかにあって、銀行株に対しては買い手控えムードが強まっている。九州フィナンシャルグループ<7180>や北洋銀行<8524>など地銀株も売りが優勢となった。

■SBIレオスひふみ <165A>  1,344円  +300 円 (+28.7%) ストップ高   本日終値
 SBIレオスひふみ<165A>は急騰。21日取引終了後、従来未定としていた配当予想について中間・期末各27円20銭の計54円40銭(前期実績36円)に大幅増配すると発表。あわせて、9月30日を基準日に1株を8株に分割すると発表しており、これらを好感した買いが膨らんだ。期末配当は株式分割の後に実施されることになり、分割を考慮すると3円40銭となる。

■まぐまぐ <4059>  619円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 まぐまぐ<4059>がストップ高。同社は21日取引終了後、1sec(東京都目黒区)と協業し、新ファンサイトプラットフォーム「MagOne(マグワン)」を開始すると発表。これが株価を刺激したようだ。マグワンは、クリエイターのための新たな情報発信基地、次世代のファンコミュニティーサイトとして利用できる新サービス。人工知能(AI)技術とビッグデータを活用したスポンサー企業とのマッチングや、NFTなどのブロックチェーン技術を使った新しいファンコミュニティーの形成、ECサイトでのオリジナルグッズの販売など、クリエイターの活動の幅が広がる支援を行うという。

■ビリングシステム <3623>  1,472円  +166 円 (+12.7%)  本日終値
 スマートフォン(スマホ)による決済サービスなどを展開するビリングシステム<3623>が急伸。キャッシュレス決済ソリューションのネットスターズ<5590>が大幅高となっている。JR西日本<9021>が21日、新たな決済サービス「Wesmo!(ウェスモ!)」を2025年春にも開始すると発表した。スマホで買い物の支払いができる決済サービスに鉄道事業者が参入するのは初の事例となる見込み。鉄道事業者による市場参入がサービス展開の追い風となるとの見方から、関連銘柄に思惑的な資金が流入したようだ。GMOペイメントゲートウェイ<3769>やスマレジ<4431>も株価水準を大きく切り上げている。

■シェアテク <3989>  766円  +80 円 (+11.7%) 一時ストップ高   本日終値
 シェアリングテクノロジー<3989>は急反発し、今月14日につけた年初来高値710円を上回った。同社はネット上で日常の困りごとを抱えるユーザーと専門業者をマッチングさせるサービスを展開しているが、24年9月期の営業利益が前期比3割増益を見込むなど業績は好調に推移している。そうしたなか、物言う株主として注目される英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズが21日付で提出した大量保有報告書によると、同ファンドのシェアテクノロジー株の保有比率が5.20%となり、新たに5%を超えたことが分かった。保有目的は「純投資及び重要提案行為等を行うこと」としており、同社株の株式価値向上に向けた思惑が株価を刺激する格好となった。

■HOUSEI <5035>  435円  +41 円 (+10.4%) 一時ストップ高   本日終値
 HOUSEI<5035>が後場に上げ幅を拡大。22日正午、プレリリース版である生成AIローコード開発プラットフォーム「imprai(インプライ)」のアップデートを発表し、手掛かり視されたようだ。ネット検索からチャットGPT-4oなどのエージェントを備えたAIアシスタントを搭載。最新の生成AIを活用した自社の業務改善アプリケーションなどの開発を、コーディング知識がなくても容易に行えるようになり、低コスト・短期間での開発と業務適用を可能にするという。

■セキュア <4264>  1,746円  +115 円 (+7.1%)  本日終値
 セキュア<4264>が反発。同社は21日、ミナミ・エンタープライズが運営するパチンコホール「ココ・マックス店(栃木県宇都宮市)」に防犯カメラシステムを納入したことを明らかにしており、他店を含めた更なる納入拡大が期待されているもよう。また、同社は19日にイオンモール<8905>と協働で、完全レジレス・無人店舗の実証実験を実施すると発表しており、これを改めて材料視する動きなどもあるようだ。

■ウェルネット <2428>  886円  +56 円 (+6.8%)  本日終値
 ウェルネット<2428>が大幅高、連日で年初来高値を更新した。コンビニエンスストアなどの電子決済関連や収納代行を手掛けるが、新紙幣発行を契機に電子決済需要が一段と高まる方向にあり、同社のビジネスチャンスが拡大している。25年6月期はトップラインが前期比18%増の120億円、最終利益が同20%増の10億円と4期連続の増収増益を見込む。2016年4月に2250円(修正後株価)の上場来高値を形成するなど天井が高く、時価は長期トレンドでみた底値離脱初動にあり、上値余地を見込んだ継続的な資金流入が観測される。

●ストップ高銘柄
 ピクセルカンパニーズ <2743>  125円  +30 円 (+31.6%) ストップ高   本日終値
 Will Smart <175A>  1,300円  +300 円 (+30.0%) ストップ高   本日終値
 PSS <7707>  439円  +80 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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