【市況】米国株見通し:伸び悩みか、インフレ鈍化を見極め
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
(13時20分現在)
S&P500先物 5,368.50(-1.75)
ナスダック100先物 18,632.75(+16.75)
米株式先物市場でS&P500先物は小幅安、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は29ドル安。米金利は底堅く、本日の米株式市場はやや売り先行となりそうだ。
9日の主要3指数は小幅続伸。終盤の持ち直しでプラスに浮上し、ダウは51ドル高の39497ドルと2日連続で上値を伸ばした。8日の新規失業保険申請件数は予想より強く、景気減速懸念を弱めたとして改めて材料視された。アジアや欧州の株高も支援材料。材料難のなか、VIX指数の低下で景気敏感や消費などの割安感のある銘柄が買い戻された。長期金利は底堅く維持したものの、ハイテク関連にも買いが戻り相場を支えた。
本日は伸び悩みか。今晩のNY連銀による期待インフレ率が低下すれば、連邦準備制度理事会(FRB)の早期・大幅利下げをにらみ買いが先行しそうだ。ただ、今週発表の消費者物価指数(CPI)は一段の鈍化が予想され、目先はインフレ鎮静化を見極めるムードが広がりやすく、値動きは小幅にとどまるだろう。一方、13日のホームデポや15日のウォルマートの業績発表をにらみ、消費関連は思惑的な売り買いでやや動意が見込まれる。
《TY》
提供:フィスコ