【特集】「円高メリット」が首位キープ、短期間での円急伸で関心集まる<注目テーマ>
TOPIX <日足> 「株探」多機能チャートより
1 円高メリット
2 ディフェンシブ
3 半導体
4 好配当
5 金利上昇メリット
6 円安メリット
7 TOPIXコア30
8 JPX日経400
9 防衛
10 地方銀行
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「円高メリット」が首位をキープしている。
米景気懸念や日米の金融政策、中東情勢への不安を背景に世界の株式市場でリスクオフが意識されるなか、外国為替市場では足もと円高が加速した。7月初めに1ドル=160円近辺で推移していたドル円相場は、今月5日に一時141円台まで急伸。わずか1カ月ほどで20円程度も動くボラティリティの高い展開となった。
こうしたなか、円高の恩恵を受けやすい内需株を中心とした「円高メリット」株への注目度が急速に高まっている。円が急伸した5日、全体相場はブラックマンデー時の下落幅を上回る大暴落に見舞われたが、この時に円高メリット株の筆頭格ニトリホールディングス<9843>が前営業日比0.6%安だったほか、東京ガス<9531>は同3.5%安、セリア<2782>は同3.7%安と下げが限定的だった。神戸物産<3038>、あさひ<3333>は小幅プラス圏で引けている。
これまで続いてきた円安の流れに変調の兆しが見えつつあるなか、円高メリット株に関心が向かう場面は今後も増えていきそうだ。関連銘柄は上記以外で、王子ホールディングス<3861>をはじめとする紙・パルプ株、関西電力<9503>などの電力株、ANAホールディングス<9202>や日本航空<9201>といった空運株が挙げられる。冷凍食品のニチレイ<2871>、マルハニチロ<1333>などもマークしたい。
出所:MINKABU PRESS