【特集】中西製作所 Research Memo(5):売上が大きく採算もよい学校給食
中西製 <日足> 「株探」多機能チャートより
■事業概要
3. 対象マーケット
中西製作所<5941>が対象としているマーケットは、学校給食、病院・福祉給食、事業所給食、外食産業、食品加工である。
祖業とも言える学校給食は、食器洗浄機や食器消毒保管機をはじめ自社で開発している製品が多いため、顧客の様々なニーズに合致したカスタマイズが可能である。また、調理場作業の効率化など同社がこれまでに培ってきたノウハウを活かして提案を続けている。さらに、安全でおいしい食事の提供に貢献するため、衛生管理面からの提案も行っている。こうしたことから同社に対する顧客の評価は高く、全国の学校給食センターにおいてトップクラスのシェアを誇っている。
大手外食産業では、全国チェーン店内の厨房設計やセントラルキッチンに営業力がある。セントラルキッチンについては、同社が得意とする大量調理機器が活かせるため、積極的に営業をかけているようだ。
病院や福祉施設は、合理化を背景に給食委託会社のセントラルキッチンで調理するスタイルが増えてきているため、給食委託会社への営業を強化している。
事業所給食は、労働環境の改善を背景にした改修がチャンスとなるが、自社製品比率の低いカフェテリア方式が増えているうえ、企業の従業員がコンビニなどでランチを調達する傾向が増えている。このため同社は、コンビニのベンダー工場への営業攻勢も強めるだけでなく、キッチンレス社食に強みを持つ(株)ノンピに資本参加し補完関係を築いている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
《HN》
提供:フィスコ