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【市況】東京株式(大引け)=241円高と反発、買い一巡後は伸び悩む

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 28日の東京株式市場で日経平均株価は反発。銀行株などが買われたが、後場に入り上値は抑えられ伸び悩んだ。

 大引けの日経平均株価は前日比241円54銭高の3万9583円08銭。プライム市場の売買高概算は17億1853万株。売買代金概算は4兆2833億円となった。値上がり銘柄数は660と全体の約40%、値下がり銘柄数は924、変わらずは61銘柄だった。

 前日の米株式市場では、NYダウとナスダック指数は上昇した。これを受け、東京市場も買いが先行する展開となり、日経平均株価は午前10時50分過ぎには一時400円を超える上昇となった。TOPIXは一時、年初来高値を上回る場面があった。しかし、後場にかけて上昇幅は縮小した。四半期末ということもあり、持ち高調整の動きも強まったほか、今晩の米5月個人消費支出(PCE)デフレーター発表を前に積極的な売買は控えられた様子だ。大手銀行や生損保、証券など金融株が値を上げ、半導体関連株も反発した。為替相場では一時1ドル=161円20銭台へ円安が進行した。11月の米大統領選に向けた第1回のテレビ討論会は「トランプ氏が勝利」との見方が強かった。

 個別銘柄では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が高く、東京海上ホールディングス<8766>やMS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>、野村ホールディングス<8604>が値を上げた。レーザーテック<6920>やディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>も買われ、ソフトバンクグループ<9984>も上昇した。トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<6758>、三菱重工業<7011>、伊藤忠商事<8001>が値を上げた。

 半面、日立製作所<6501>やJT<2914>が安く、東京電力ホールディングス<9501>や楽天グループ<4755>、資生堂<4911>が軟調。ニデック<6594>や任天堂<7974>、NEC<6701>が安い。KADOKAWA<9468>が急落した。

出所:MINKABU PRESS

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