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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):クラダシ、テイン、東京機

クラダシ <日足> 「株探」多機能チャートより
■クラダシ <5884>  336円  +18 円 (+5.7%)  本日終値
 クラダシ<5884>が3日ぶりに急反発した。同社は27日の取引終了後、冷凍弁当の宅配サービス事業などを展開するクロスエッジ(東京都品川区)との間で、クロスエッジが展開する「Dr.つるかめキッチン」事業を取得するための契約を締結したと発表。新たな市場への参入による事業拡大を期待した買いが入ったようだ。クラダシはクロスエッジの株式取得を通じ同社を完全子会社化したうえで、8月23日を効力発生日としてクロスエッジの会社分割を実施する予定。Dr.つるかめキッチン事業以外の事業を承継した新設会社の株式を、現時点のクロスエッジの株主に譲渡する。今回の取引により、クラダシは連結決算に移行する見込み。25年6月期の損益や財政に及ぼす影響は精査中としている。

■テイン <7217>  988円  +44 円 (+4.7%) 一時ストップ高   本日終値
 テイン<7217>が一時ストップ高に買われ、年初来高値を更新した。27日の取引終了後、発行済み株式総数の7.4%に相当する自己株式40万株を7月4日に消却すると発表。再放出による株式需給の潜在的な悪化リスクが後退したと受け止められたようだ。消却後の自己株式は発行済み株式総数の0.1%となるとしている。

■東京機械製作所 <6335>  431円  +13 円 (+3.1%) 一時ストップ高   本日終値
 東京機械製作所<6335>が急反発。産経新聞電子版が27日夜、「新聞を印刷する輪転機の国内シェア約5割を握る三菱重工業が、輪転機事業から撤退する方向で検討に入ったことが27日分かった」と報じており、同じく新聞輪転機を手掛ける同社が、競合撤退に伴う残存者利益享受への思惑から買われたようだ。記事によると、三菱重工業<7011>の輪転機事業からの撤退は、重点領域に経営資源を集中するための事業見直しの一環という。また、輪転機は使用期間が一般的に30年程度と長く、更新需要を多く期待しづらいことや、新聞発行の現状も考慮したとしている。

■倉元製作所 <5216>  482円  +14 円 (+3.0%)  本日終値
 倉元製作所<5216>が急反発。東京証券取引所が27日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を28日売買分から解除すると発表。また、日本証券金融も28日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買いが流入したようだ。

■くろがね工作所 <7997>  1,178円  +29 円 (+2.5%)  本日終値
 くろがね工作所<7997>が続急伸。27日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(23年12月~24年5月)連結業績予想について、売上高が従来予想の36億7000万円から40億2100万円(前年同期比5.6%増)へ、営業利益が収支均衡から9500万円(同3.4倍)へ、最終利益が1500万円から8600万円(同74.7%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。前期に納入期限延期になっていた大型案件の納入が進捗したことに加え、首都圏における新規の引き合い、受注件数が伸長したことにより、物流施設向けなどの特注品の受注が拡大したことが貢献。また、前期に物件ごとの収支見積もりの厳格化により受注工事損失引当金を計上したことや、新規受注案件における価格転嫁が進捗してきたことで売上総利益率が改善方向にあることも寄与した。

■理経 <8226>  302円  +7 円 (+2.4%)  本日終値
 理経<8226>がしっかり。28日、顔認証を利用した誤薬防止システム「メディアシ」を開発したと発表した。サービスの販売を促進するため、医療・薬科機器メーカーのタカゾノ(大阪府門真市)と代理店契約を締結したという。販売拡大を期待した買いが株価を支援したようだ。理経はアプリケーションの開発・導入・保守などを担い、タカゾノは介護施設に対するサービスの提案などを展開する。介護士が施設入居者の服薬介助をする際の人の手による処方薬の確認作業について、顔認証を利用したシステムを活用することで、より容易に行えるようになるという。

■テクノスマート <6246>  1,725円  +35 円 (+2.1%)  本日終値
 テクノスマート<6246>は高い。27日の取引終了後、85万株(自己株式を除く発行済み株数の6.90%)を上限に28日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感された。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、Tスマートは28日に予定通り85万株の買い付けを行った。

■EAJ <6063>  785円  +15 円 (+2.0%)  本日終値
 日本エマージェンシーアシスタンス<6063>が動意。厚生労働省は27日、医療や介護分野の国際課題に対応する「国際戦略推進本部」の初会合を開催した。会合では国際保健戦略の骨子案が示され、取り組みの一つとして「医療インバウンドを含む医療の国際展開」が盛り込まれた。これを材料視する見方が広がり、訪日客に医療サービスを提供する医療ツーリズムに関連する銘柄に思惑的な動きが出ている。日本の病院で受診したい外国人向けに医療支援を行うEAJのほか、順天堂大学と医療ツーリズムの研究で連携するシーユーシー<9158>などが物色のターゲットになっている。

■ギックス <9219>  1,164円  +18 円 (+1.6%)  本日終値
 ギックス<9219>が反発。同社はきょう、JR西日本<9021>が7月1日から実施する「神戸~大阪鉄道開業150周年記念企画!わくわくお買い物デジタルスタンプラリー」に、自社の商業施設・観光事業向けキャンペーンツール「マイグル」が採用されたと発表している。「マイグル」を活用したキャンペーンは、5月から実施している「神戸~大阪鉄道開業150周年記念企画!沿線地域をつなぐデジタルスタンプラリー」に続く第2弾となる。

■リグア <7090>  1,590円  - 円 ( - %) ストップ高   本日終値
 リグア<7090>がストップ高。同社は27日取引終了後、環境配慮型の素材開発や製品の製造などを手掛けるTBM(東京都千代田区)と業務提携したと発表しており、これが材料視されたようだ。この業務提携により、同社グループの成長軸である「IFMC.(イフミック:ナノメーターレベルの非常に微小なミネラル結晶体で、血行促進による疲労回復、筋肉の疲れ・こりの緩和、神経痛・腰痛・筋肉痛の緩和、体感の安定などの効果があるとされる)」と環境配慮型素材「LIMEX」を組み合わせた高機能・高付加価値な製品開発に取り組むとともに、国内だけでなく海外の需要も見据えたグローバルな展開なども視野に入れているとしている。

●ストップ高銘柄
 中村超硬 <6166>  458円  +80 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 ENECHANGE <4169>  422円  -100 円 (-19.2%) ストップ安   本日終値
 AHCグループ <7083>  3,430円  -700 円 (-17.0%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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