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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、米株高を受けリスク選好の買い優勢 (6月28日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  39593.01
高値  39783.70(10:54)
安値  39485.73(14:37)
大引け 39583.08(前日比 +241.54 、 +0.61% )

売買高  17億1853万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆2833億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は241円高と反発、後場に入り伸び悩む展開に
 2.前日の米国市場はNYダウ、ナスダック指数ともに上昇
 3.銀行株など買われTOPIXは一時、年初来高値を上回る
 4.三菱UFJや三井住友FG、東京海上、野村などが買われる
 5.日立やJT、楽天グループ、資生堂などは売り優勢で下落

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比36ドル高と小幅に続伸した。長期金利の低下を受け、セールスフォース<CRM>などハイテク株の一部が買われた。

 東京市場では、日経平均株価は反発。銀行株などが買われたが、後場に入り上値は抑えられ伸び悩んだ。

 前日の米株式市場では、NYダウとナスダック指数は上昇した。これを受け、東京市場も買いが先行する展開となり、日経平均は午前10時50分過ぎには一時400円を超える上昇となった。TOPIXは一時、年初来高値を上回る場面があった。しかし、後場にかけて上昇幅は縮小した。四半期末ということもあり、持ち高調整の動きも強まったほか、今晩の米5月個人消費支出(PCE)デフレーター発表を前に積極的な売買は控えられた様子だ。大手銀行や生損保、証券など金融株が値を上げ、半導体関連株も反発した。為替相場では一時1ドル=161円20銭台へ円安が進行した。11月の米大統領選に向けた第1回のテレビ討論会は「トランプ氏が勝利」との見方が強かった。

 個別銘柄では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が高く、東京海上ホールディングス<8766>やMS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>、野村ホールディングス<8604>が値を上げた。レーザーテック<6920>やディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>も買われ、ソフトバンクグループ<9984>も上昇した。トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<6758>、三菱重工業<7011>、伊藤忠商事<8001>が値を上げた。
 半面、日立製作所<6501>やJT<2914>が安く、東京電力ホールディングス<9501>や楽天グループ<4755>、資生堂<4911>が軟調。ニデック<6594>や任天堂<7974>、NEC<6701>が安い。KADOKAWA<9468>が急落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、レーザーテク <6920>、ファナック <6954>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約138円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、資生堂 <4911>、花王 <4452>、京セラ <6971>、味の素 <2802>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約32円。

 東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)銀行業、(3)海運業、(4)鉱業、(5)その他金融業。一方、下落率の上位5業種は(1)食料品、(2)空運業、(3)電気・ガス業、(4)非鉄金属、(5)水産・農林業。

■個別材料株

△YEデジタル <2354> [東証S]
 第1四半期は想定以上の大幅増益決算に。
△倉元 <5216> [東証S]
 東証が信用取引に関する臨時措置を解除。
△クラダシ <5884> [東証G]
 「Dr.つるかめキッチン」事業取得を材料視。
△アトラエ <6194> [東証P]
 配当計画の上方修正がインパクトに。
△荏原 <6361> [東証P]
 最先端半導体分野での活躍に期待高まる。
△FフォースG <7068> [東証G]
 今期最高益予想と自社株買いを好感。
△リグア <7090> [東証G]
 環境配慮型素材開発企業のTBMと業務提携。
△音通 <7647> [東証S]
 GENDA <9166> が1株33円でTOB。
△平和堂 <8276> [東証P]
 堅調決算や自社株買いの発表を好感。
△大運 <9363> [東証S]
 大規模な自社株買い発表がサプライズに。

▼銚子丸 <3075> [東証S]
 25年5月期は一転営業減益に。
▼エネチェンジ <4169> [東証G]
 23年12月期有報提出遅延で上場廃止リスクを意識。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)住友ファーマ <4506>、(2)荏原 <6361>、(3)FPパートナ <7388>、(4)アトラエ <6194>、(5)IHI <7013>、(6)藤田観 <9722>、(7)堀場製 <6856>、(8)インフォMT <2492>、(9)JUKI <6440>、(10)MS&AD <8725>。
 値下がり率上位10傑は(1)プロレド <7034>、(2)カドカワ <9468>、(3)小林製薬 <4967>、(4)くら寿司 <2695>、(5)トーホー <8142>、(6)M&A総研 <9552>、(7)テレ東HD <9413>、(8)北越コーポ <3865>、(9)日野自 <7205>、(10)PCA <9629>。

【大引け】

 日経平均は前日比241.54円(0.61%)高の3万9583.08円。TOPIXは前日比15.93(0.57%)高の2809.63。出来高は概算で17億1853万株。東証プライムの値上がり銘柄数は660、値下がり銘柄数は924となった。東証グロース250指数は661.24ポイント(7.06ポイント安)。

[2024年6月28日]


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