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【特集】キャリアリンク Research Memo(5):ネットキャッシュは80億円超と過去最高水準となり、財務基盤の強化が進む


■業績動向

3. 財務状況と経営指標
キャリアリンク<6070>の2024年3月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比599百万円減少の21,209百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が4,830百万円増加した一方で、前期末に大幅に積み上がった受取手形、売掛金及び契約資産が6,048百万円減少した。固定資産では有形固定資産が56百万円、無形固定資産が218百万円それぞれ増加した。

負債合計は前期末比1,548百万円減少の6,734百万円となった。預り金が1,007百万円増加した一方で、未払法人税等が1,280百万円、未払消費税等が468百万円、未払金が717百万円それぞれ減少した。また、純資産合計は同949百万円増加の14,475百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益2,201百万円の計上と配当金支出1,304百万円により利益剰余金が896百万円増加した。

経営指標を見ると、収益性指標については売上高営業利益率、ROA、ROEともに前期比で低下したものの、自己資本比率が前期末の61.5%から67.6%に上昇し、有利子負債比率が8.0%から7.3%に低下するなど財務の安全性指標についてはいずれも改善した。ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)も売上債権の回収が進んだことにより、前期末比4,847百万円増加の8,879百万円と過去最高水準に積み上がり、財務基盤の強化が進んだと評価できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SO》

 提供:フィスコ

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