【市況】東京株式(前引け)=続落、朝方リスク選好もその後値を消す
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
きょう前場の東京株式市場は、朝方はリスク選好ムードのなか日経平均は300円あまり上昇して始まったが、その後は一貫して上げ幅を縮小し、前引け時点はマイナス圏に沈んだ。TOPIXは日経平均よりかなり早い段階で下げに転じている。前日の米国株市場では米長期金利低下を背景にハイテク株が買われ、ナスダック総合株価指数が史上最高値を更新、S&P500指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)なども最高値をつけたことで、東京市場も寄り付きはこれを好感する形で買いが先行したが続かなかった。前日発表された5月の米消費者物価指数(CPI)は事前予想を下回る内容で、市場のセンチメントは強気に傾いた。ただ、日本時間きょう未明に結果が判明したFOMCでは、利下げ見通しについて前回ドットチャートの年内3回から1回に変わったことで、マーケットに気迷いムードが漂っている。前場の値下がり銘柄数は全体の78%を占めた。
個別では売買代金トップのレーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>が朝高後に値を消したほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも売りに押された。トヨタ自動車<7203>が軟調、三井物産<8031>なども安い。FPパートナー<7388>は連日のストップ安となった。半面、ディスコ<6146>が高く、ソフトバンクグループ<9984>も上値指向。三菱重工業<7011>が商いを伴い上昇。ルネサスエレクトロニクス<6723>も活況高。ANYCOLOR<5032>がストップ高に買われ、ミガロホールディングス<5535>、巴工業<6309>も値を飛ばした。
出所:MINKABU PRESS