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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、日米政策にらみもドル選好地合いに

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

10日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。今週の日米中銀による政策決定を控え、様子見ムードが広がりやすい。ただ、前週末の堅調な米雇用統計でドル買い継続。インフレ関連指標が堅調なら、ドル選好地合いを強めそうだ。

前週末の米雇用統計は平均時給が前回から伸びが加速し、非農業部門雇用者数は増加。良好な雇用情勢は連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的な政策方針を後押しする材料になり、金利高・ドル高に振れた。ユーロ・ドルは1.08ドル付近に軟化し、ドル・円は157円付近に上昇。週明けアジア市場はドル買い地合いが続き、157円台に浮上した。また、日経平均株価の堅調地合いで円売りに振れ、主要通貨を押し上げた。

この後の海外市場は明日から開催される連邦公開市場委員会(FOMC)をにらみ、動きづらい。週末の欧州議会選でフランスは極右勢力が大勝し、同国は議会を解散し今月末に選挙が行われることになった。与党敗北を警戒したユーロ売りが優勢となれば、ドルを押し上げる見通し。また、今晩公表される米NY連銀1年インフレ期待が堅調なら、ドル高基調を強めるだろう。157円後半は上値が重いが、下げづらい値動きとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・24:00 米・5月NY連銀1年インフレ期待(4月:3.26%)
・02:00 米財務省・3年債入札

《CS》

 提供:フィスコ

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