【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ファストリ、日経レバ、ソフトバンクG
ファストリ <日足> 「株探」多機能チャートより
ファーストリテイリング<9983>が反落。2日の取引終了後に発表した3月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比1.5%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。月を通して気温が低く推移したことで、春物商品の販売が伸び悩んだ。内訳では客単価は同6.7%増と上昇したものの、客数が同7.7%減と減少に転じた。
■ナガイレーベン <7447> 2,330円 -52 円 (-2.2%) 本日終値
ナガイレーベン<7447>は続落。2日の取引終了後、24年8月期の連結業績予想について、売上高を178億円から172億円(前期比0.1%増)へ、営業利益を46億1500万円から44億円(同4.4%減)へ下方修正したことが嫌気された。前年同期に商品価格改定前の駆け込み需要が発生した影響が大きく、上期業績が計画を下回ったことが要因としている。なお、第2四半期決算は売上高73億9200万円(前年同期比6.8%減)、営業利益16億800万円(同13.5%減)だった。同時に、上限を50万株(発行済み株数の1.57%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は4月3日から9月30日までで、今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行のためとしている。
■日経レバ <1570> 29,465円 -575 円 (-1.9%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>がマドを開けて下落し、サポートラインとなっていた25日移動平均線を下回った。一時2万9100円台まで水準を切り下げ、2万9000円大台攻防の様相を示した。日経レバは日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍に設定されていることから、全体相場のボラティリティが高まると個人投資家などの短期値幅取り狙いの売り買いが錯綜する傾向がある。きょうは、前日の欧米株安を受けて朝方取引開始直後から日経平均に大きく売りが先行、これに日経レバも追随する形となった。信用取組は直近売り残が減少する一方、買い残が増加しており需給面でやや緩んでいるものの、直近信用倍率は1.13倍となお売り買い拮抗の状態にある。また、日証金でも貸借倍率1.16倍とがっぷり四つの状態で、投資家の強弱観対立を物語っている。
■アダストリア <2685> 3,680円 -50 円 (-1.3%) 本日終値
アダストリア<2685>が3日続落。2日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比0.8%減となり、25カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。気温が上昇するとともに、月中旬以降は春夏商品の販売が堅調に推移したものの、気温が低かった上旬に販売が伸びなかったことが響いた。なお、全店売上高は同0.6%増だった。
■ソフトバンクグループ <9984> 8,687円 -109 円 (-1.2%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が下値模索。3月22日以降は前日比で上昇した日がなく、直近ではフシ目の25日移動平均線を下抜ける動きとなっており、目先リスク回避の売りを誘っている。前日の米国株市場ではNYダウが一時500ドルを超える下げを見せるなど荒れた値動きだが、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も軟調で25日移動平均線を絡めた攻防となっている。米ハイテク株への投資に積極的な同社はナスダック指数との株価連動性が高く、足もと風向きは逆風が意識されやすい。同社が出資する英半導体設計アーム・ホールディングス<ARM>の株価も前週から調整色を強めていることで、これもネガティブに作用している形だ。
■NANO MRNA <4571> 229円 +50 円 (+27.9%) ストップ高 本日終値
NANO MRNA<4571>がストップ高。ナノ医療イノベーションセンター(川崎市川崎区、以下iCONM)がこの日、「裸のmRNA」からなる安全な新型コロナウイルスワクチンの開発に成功したと発表。同研究がiCONM内田ラボのグループを中心に東京都医学総合研究所、東京医科歯科大学、杏林大学及びナノMRNAなどと進めた共同研究であるとしていることが好材料視されている。iCONMの発表によると、現在使われているmRNAワクチンは脂質性ナノ粒子(LNP)などの殻でくるまれて投与されており、そのLNPが副次的有害事象を発生させている可能性が高いと指摘。同研究ではmRNAを殻で保護しない「裸のmRNA」からなるワクチンにより、全身性の副作用を伴わず強力な免疫を誘導できることを世界で初めて実証したとしており、26年中の臨床試験入りを目指し開発を進めているとしている。
■東京コスモス電機 <6772> 3,895円 +540 円 (+16.1%) 本日終値
東京コスモス電機<6772>が大幅高となり、年初来高値を更新した。2日の取引終了後、新たな中期経営計画と配当方針を発表した。27年3月期の売上高目標を105億円(24年3月期見通しは101億円)とした一方で、DOE(株主資本配当率)の目標を3.5%(24年3月期見通しは2.0%)とし、段階的に増配を目指す方針を示した。配当性向では約40%となり、株主還元姿勢を評価した買いが入ったようだ。
■ACSL <6232> 1,121円 +109 円 (+10.8%) 本日終値
ACSL<6232>が全体地合い悪に抗してカイ気配、3日ぶりに切り返す展開となった。ドローンの専業メーカーで開発から販売までを手掛ける。画像処理技術を駆使した自動飛行に強みを有しており、屋内の自動飛行に傾注している。そうしたなか、2日取引終了後にドローンメーカーとして初めて一般社団法人日本防衛装備工業会の正会員として承認されたことを発表、これを材料視する買いを引き寄せた。ドローンは物流の「2024年問題」が取り沙汰されるなか、物流インフラを支えるキーテクノロジーとしても注目されており、株式市場で同社の存在感を高める背景ともなっている。
■タカキュー <8166> 133円 +12 円 (+9.9%) 本日終値
タカキュー<8166>が後場急伸し、年初来高値を更新している。午後1時ごろに発表した3月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比0.1%減となり、1月の同6.4%減、2月の同3.3%減から減収率が縮小していることが好材料視されているようだ。なお、全社売上高は同5.1%減だった。
●ストップ高銘柄
かんなん丸 <7585> 607円 +100 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値
ファンデリー <3137> 524円 +80 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
フォーサイド <2330> 421円 -100 円 (-19.2%) ストップ安 本日終値
ダイブ <151A> 3,085円 -700 円 (-18.5%) ストップ安 本日終値
QPS研究所 <5595> 3,490円 -700 円 (-16.7%) ストップ安 本日終値
など、3銘柄
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