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【市況】日経平均は大幅続伸、外部環境を材料に年初来高値に迫る上昇/相場概況

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

19日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は251.90ドル高(+0.68%)の37,557.92ドル、S&P500は27.81ポイント高(+0.59%)の4768.37ポイント、ナスダックは98.03ポイント高(+0.66%)の15,003.22ポイントで取引を終了した。11月住宅着工件数の予想外の改善でソフトランデイング期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。リッチモンド連銀のバーキン総裁がインフレを巡り進展が続けば適切に対応すると利下げの可能性を示唆し、長期金利の低下を好感した買いも相場を押し上げ、終日堅調に推移した。終盤にかけ、相場は上げ幅を拡大し、ダウは連日で過去最高値を更新し終了。

堅調な外部環境を材料に日経平均は続伸でスタート。寄り付き後、TOPIXコア30銘柄など大型株を中心に買いが入ったことから、日経平均は上げ幅をじりじりと拡大し、11月20日の年初来高値33853.46円(取引時間中)にあと数十円の水準まで上昇するなど強い地合いとなった。後場は、為替市場でドル・円が朝方比でやや円高に振れたことなどから、日経平均の上値は重くなったが、前日比400円超の大幅続伸で取引を終えた。

大引けの日経平均は前日比456.55円高(+1.37%)の33675.94円となった。東証プライム市場の売買高は16億4478万株、売買代金は4兆1823億円だった。セクターでは、海運業、機械、化学、証券・商品先物取引業、その他金融業などが上昇した一方、電気・ガス業、石油・石炭製品、倉庫・運輸関連業、銀行業、情報・通信業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は57%、対して値下がり銘柄は37%となっている

日経平均採用銘柄では、一部証券会社が投資判断を引き上げたことからTOPPAN<7911>が大幅高となったほか、引き続き川崎汽船<9107>も買われた。また、米住宅着工件数が想定以上の伸びを見せたことで信越化学<4063>も上昇したほか、マツダ<7261>、大日本印刷<7912>、三菱重工業<7011>、ファーストリテ<9983>の上昇が目立った。その他の銘柄では、クラボウ<3106>、イーレックス<9517>、鎌倉新書<6184>の上げが目立った。

一方、昨日、日本銀行の金融政策決定会合で「金融政策の現状維持」が発表されたことから、千葉銀行<8331>、コンコルディアHD<7186>、ふくおかFG<8354>など地銀株が下落となったほか、半導体関連で買われていたスクリーンHD<7735>が売られた。また、関西電力<9503>も昨日に続き売り優勢となった。その他の銘柄では、楽天銀行<5838>、ISID<4812>の下げが目立った。
《FA》

 提供:フィスコ

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