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【市況】今週の【早わかり株式市況】4週続伸、一時バブル後高値を上回る

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

■今週の相場ポイント
 1.日経平均は4週続伸、一時バブル後高値上回る
 2.米株高も上値重い展開に、高値警戒感拭えず
 3.1ドル147円台まで円高進む、自動車株に逆風
 4.木曜は日米ともに休場、買い手控え感強まる
 5.月曜・金曜とバブル高値挑戦も終値で更新できず

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比40円(0.1%)高の3万3625円と、4週連続で上昇した。

 今週は上値の重さが目立った。日経平均は7月につけたバブル経済崩壊後の高値を上回る場面が何度かあったが、すぐに売りに押し戻される展開に。結局、終値ベースで高値を更新することはできなかった。

 週明け20日(月)の東京株式市場は反落した。前週末の米国株市場が小幅高だった流れを引き継ぎ、朝方に日経平均は一時バブル後高値(7月3日終値3万3753円)を上回る水準まで上昇した。ただ、買い一巡後は売りが優勢となり、マイナス圏に沈んだ。21日(火)も引き続き上値の重い展開。米株高を受け東京市場でも主力ハイテク株を中心に物色の矛先が向かったが、目先高値警戒感からの利益確定売り圧力が拭えなかった。外国為替市場で1ドル=147円台前半まで急速に円高が進んだことも自動車株中心に嫌気され、相場全体の逆風となった。日経平均寄与度の高い半導体関連株が下支え役となり、大引けは小幅マイナス圏で着地した。22日(水)の日経平均は反発。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて安かったほか米国株市場も軟調で、東京市場は朝方はリスク回避ムードが漂っていたが、寄り後は押し目買いの動きが活発化した。為替市場で再び円安方向に振れたことも追い風材料となった。翌23日(木)が日本は勤労感謝の日、米国は感謝祭の祝日でともに休場のため、買い手控え感から上値を買い進む動きは限られた。祝日明け24(金)は日経平均が再びバブル後高値に挑戦した。22日の米株市場が上昇したことに加え、為替市場での円安が好感された。しかし、週末ということもあり買い一巡後は伸び悩み、終値での高値更新は果たせなかった。

■来週のポイント
 来週も堅調な展開が期待できそうだ。足もと海外投資家の日本株買いが観測されており、日経平均は終値で7月3日の年初来高値を更新できる公算が高いといえる。ただ、高値圏での利益確定売りも厚いとみられ、上値余地がどこまであるかは不透明だ。

 重要イベントとしては、国内では30日朝に発表される10月鉱工業生産、12月1日朝に発表される10月完全失業率と10月有効求人倍率が注目される。海外では27日に発表される1-10月中国工業企業利益、28日(29日0:00)発表の米国11月コンファレンスボード消費者信頼感指数、30日に発表される中国11月の製造業PMIとサービス業PMI、米国10月の個人所得と個人支出、12月1日(2日0:00)発表の米国11月ISM製造業景気指数に注視が必要だろう。

■日々の動き(11月20日~11月24日)

【↓】  11月20日(月)―― 反落、一時33年ぶり高値圏も利益確定売りが優勢
 日経平均 33388.03( -197.17)  売買高14億2836万株 売買代金 3兆6754億円

【↓】  11月21日(火)―― 小幅続落、朝高も利益確定売りが優勢
 日経平均 33354.14(  -33.89)  売買高13億8933万株 売買代金 3兆5707億円

【↑】  11月22日(水)―― 3日ぶり反発、朝安も円高一服で買い優勢
 日経平均 33451.83(  +97.69)  売買高11億9744万株 売買代金 3兆0579億円

【↑】  11月24日(金)―― 続伸、一時年初来高値も後半伸び悩む
 日経平均 33625.53( +173.70)  売買高12億2195万株 売買代金 3兆2516億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、19業種が値上がり
 (2)値上がり率トップは川崎汽 <9107> など海運
 (3)内需株はまちまち。サイバー <4751> などサービスが高く、小田急 <9007> など陸運、ハウス食G <2810> など食料品が売られた
 (4)金融株は東京海上 <8766> など保険が買われたがジャフコG <8595> など証券は軟調
 (5)資源株もまちまち。日鉄鉱 <1515> など鉱業が堅調も住友商 <8053> など大手商社、ENEOS <5020> など石油は安い
 (6)輸出株は円高逆風に日産自 <7201> など自動車が値下がり率トップに売られたが、
   ルネサス <6723> など電機、三菱重 <7011> など機械は堅調

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
 1(1) 半導体
 2(3) 円高メリット ── ドル円相場は一時2カ月ぶり高値
 3(2) 半導体製造装置 ── レーザーテクなど関連主力株が総蜂起
 4(4) 人工知能
 5(18) 生成AI
 ※カッコは前週の順位

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