【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、一時33年ぶり高値圏も利益確定売りが優勢 (11月20日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 33559.62
高値 33853.46(09:25)
安値 33352.69(13:02)
大引け 33388.03(前日比 -197.17 、 -0.59% )
売買高 14億2836万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆6754億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は197円安と続落、一時33年ぶり高値圏に上昇
2.前週末17日のNYダウは1ドル高と小幅上昇にとどまった
3.日経平均は一時3万3800円台に上昇しバブル後高値上回る
4.レーザーテクや東エレク、ディスコなど半導体関連は軟調
5.今期業績予想の上方修正を発表した東京海上が買われる
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比1ドル高と小幅に反発した。FRBによる利上げ打ち止め期待が相場を支えた。
週明けの東京市場では、日経平均株価は反落。朝安後、下値に買いが入り一時、7月3日につけたバブル崩壊後の高値(3万3753円)を上回る場面があったが、買い一巡後は再び売りに押される展開となった。
前週末17日の米株式市場では、NYダウは小幅高だった。米追加利上げ観測は後退しているが、上値も重い展開となった。この流れを受け、東京株式市場も利益確定売りで反落して始まったが、売り一巡後は買い直され一時3万3800円台まで上昇し、33年ぶりの水準に値を上げた。もっとも、高値圏では利益確定売りに押され、後場にかけて再びマイナス圏に売られた。
個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>といった半導体関連株が軟調。トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>が安くソニーグループ<6758>や任天堂<7974>が値を下げた。三菱商事<8058>や信越化学工業<4063>、味の素<2802>が下落した。
半面、今期業績予想の増額修正を発表した東京海上ホールディングス<8766>は大幅高。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株も値を上げた。ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>がしっかり。パナソニック ホールディングス<6752>や三菱重工業<7011>、リクルートホールディングス<6098>が値を上げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファストリ <9983>、東京海上 <8766>、リクルート <6098>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約56円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、トヨタ <7203>、信越化 <4063>、ホンダ <7267>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約86円。
東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)保険業、(2)銀行業、(3)鉱業、(4)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)非鉄金属、(3)ゴム製品、(4)卸売業、(5)建設業。
■個別材料株
△高田工 <1966> [東証S]
日揮と国内EPCに関する協業基本合意書を締結。
△アスカネット <2438> [東証G]
バーチャルライバー事務所運営会社を子会社化。
△ベースフード <2936> [東証G]
自主回収に伴う損失額判明で悪材料出尽くし。
△ミタチ産業 <3321> [東証S]
自動車関連企業の生産回復受け上期業績予想を上方修正。
△ブロドリーフ <3673> [東証P]
SBI証券が目標株価1250円に引き上げ。
△エコモット <3987> [東証G]
不感地帯での遠隔臨場システムの実証に成功。
△ヘッドウォ <4011> [東証G]
「Copilot内製化支援サービス」を開始。
△グリッド <5582> [東証G]
「ReNom Power」の導入効果を発表。
△パナHD <6752> [東証P]
パナソニックオートモーティブの一部株式を米投資会社に売却へ。
△東京海上 <8766> [東証P]
今期最終益予想引き上げと上限4000万株の自社株買いをポジティブ視。
▼トヨタ <7203> [東証P]
1ドル=149円台への円高進行が重荷。
▼レーサム <8890> [東証S]
株式の公募・売り出しを実施へ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)パソナG <2168>、(2)ミダックHD <6564>、(3)テラスカイ <3915>、(4)ギフティ <4449>、(5)オーケストラ <6533>、(6)ブロドリーフ <3673>、(7)ウェルビー <6556>、(8)ミマキエンジ <6638>、(9)Jテック・C <3446>、(10)ヨシックス <3221>。
値下がり率上位10傑は(1)ウィズメタク <9260>、(2)マツダ <7261>、(3)メイコー <6787>、(4)古野電 <6814>、(5)円谷フィHD <2767>、(6)アーレスティ <5852>、(7)戸田建 <1860>、(8)新晃工 <6458>、(9)トーホー <8142>、(10)極東開発 <7226>。
【大引け】
日経平均は前日比197.17円(0.59%)安の3万3388.03円。TOPIXは前日比18.45(0.77%)安の2372.60。出来高は概算で14億2836万株。東証プライムの値上がり銘柄数は521、値下がり銘柄数は1110となった。東証グロース250指数は710.52ポイント(16.15ポイント高)。
[2023年11月20日]
株探ニュース