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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ラクス、ダイコク電、ポート (13日大引け後 発表分)

ラクス <日足> 「株探」多機能チャートより

 11月13日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ラクス <3923> [東証P]  ★非開示だった今期経常は3.2倍増で3期ぶり最高益へ
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の17.4億円に急拡大して着地。インボイス制度をきっかけとした業務効率化ニーズを追い風に、クラウド事業で主力サービスである楽楽精算、楽楽明細の好調な新規受注が継続し、38.7%の大幅増収を達成した。
  併せて、非開示だった通期の同利益予想は前期比3.2倍の54.2億円を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示した。同時に、期末一括配当を従来計画の2円→2.2円(前期は1.95円)に増額修正した。

 大成温調 <1904> [東証S]  ★今期経常を一転30%増益に上方修正、配当も42円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の18億円→26億円に44.4%上方修正。従来の9.9%減益予想から一転して30.1%増益見通しとなった。複数の大型物件が上期に竣工したことに加え、国内の受注利益率の改善や原価低減などが寄与する。また、好況なハワイでの開発計画の加速や大型案件の工期短縮も上振れの要因となる。
  併せて、配当方針を変更し、DOE(連結純資産配当率)のメドを3%(従来は2%)に変更すると発表。これを踏まえ、期末一括配当を従来計画の84円→126円(前期は82円)に大幅増額修正した。配当利回りは5.22%に上昇。
  同時に、株主優待制度を拡充し、保有株数に応じて1万6000~6万円分(現行は3000~1万円分)のクオカードを贈呈することも明らかにした。

 サンマルク <3395> [東証P]  ★今期経常を一転32%増益に上方修正
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比49.4%増の10.6億円に拡大し、従来予想の5.2億円を大幅に上回って着地。新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う経済活動の回復に加え、既存店売上の回復に向けた取り組みが奏功したことが上振れの要因。不採算店舗の閉店による固定費負担の減少や原材料費などのコスト抑制も利益拡大につながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の15億円→21億円に40.0%上方修正。従来の6.0%減益予想から一転して31.6%増益見通しとなった。

 DMP <3652> [東証G]  ★今期経常を60%上方修正
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の1億5000万円→2億4000万円に60.0%上方修正。増益率が5.4倍→8.6倍に拡大する見通しとなった。アミューズメント市場向け画像処理半導体の好調な量産出荷が継続し、売上高が計画を13.5%も上回ることが利益を押し上げる。

 シンクロ <3963> [東証P]  ★上期経常は16%増益で着地、初配当10円を実施へ
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比16.0%増の4.7億円に伸びて着地。メディアプラットフォーム事業で飲食店向け求人広告サービスが直販・代理店ともに伸長したことが寄与。
  併せて、従来無配としていた期末一括配当は初配当10円を実施する方針とした。

 アトラエ <6194> [東証P]  ★今期経常は49%増で2期ぶり最高益更新へ
 ◆23年9月期の連結経常利益は前の期比12.9%減の9.2億円になったが、従来予想の7.9億円を上回って着地。続く24年9月期は前期比49.2%増の13.7億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は主力の求人サイト「Green」で成功報酬価格の改定によるプラス影響が上期まで続くほか、第2の柱である組織改善ツール「wevox」の高成長が継続し、25.0%の増収を見込む。

 ダイコク電 <6430> [東証P]  ★今期経常を2.4倍上方修正・11期ぶり最高益、配当も50円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の43.5億円→106億円に2.4倍上方修正。増益率が2.1%増→2.5倍に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。スマート遊技機の普及が順調に進む中、カードユニットや情報公開端末などの販売が大きく伸び、売上高が計画を34.2%も上回ることが利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の50円→100円(前期は70円)に大幅増額修正した。

 グリーンズ <6547> [東証S]  ★7-9月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地
 ◆24年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の15.5億円に急拡大して着地。各店舗地域の需要に応じたレベニューマネジメントの強化や旺盛なレジャー需要の獲得によって客室単価が大きく上昇したことが寄与。昨年12月に開業した「コンフォートホテル四日市」も業績拡大に貢献した。
  第1四半期実績だけで、通期計画の34億円に対する進捗率は45.6%に達しており、業績上振れが期待される。

 エスケーエレ <6677> [東証S]  ★今期経常は4%増益、前期配当を18円増額・今期は5円増配へ
 ◆23年9月期の連結経常利益は前の期比16.7%増の50.2億円で着地。続く24年9月期も前期比3.5%増の52億円に伸びる見通しとなった。今期はパネルメーカーからの高精度、高精細なフォトマスク技術への期待が一段と高まる中、有機ELパネル用のフォトマスクを中心に需要が増加し、7.1%の増収を見込む。
  併せて、前期の年間配当を144円→162円(前の期は64円)に増額し、今期も前期比5円増の167円に増配する方針とした。

 日本マイクロ <6871> [東証P]  ★今期経常を66%上方修正、配当も11円増額
 ◆23年12月期の連結経常利益を従来予想の32億円→53億円に65.6%上方修正。減益率が69.3%減→49.2%減に縮小する見通しとなった。プローブカード事業でメモリ向けプローブカードの需要が想定以上に増加し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の18円→29円(前期は59円)に大幅増額修正した。

 ポート <7047> [東証G]  ★上期最終が49%増益で着地
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比49.4%増の7.9億円に拡大して着地。販促支援サービスで第2四半期からFive Lineが連結子会社に加わったエネルギー領域が収益を牽引したほか、ファイナンス領域も拡大した。成約率の改善や単価上昇によって人材支援サービスが伸びたことも寄与した。

 スポーツF <7080> [東証G]  ★今期経常を22%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆23年12月期の連結経常利益を従来予想の6億7700万円→8億2700万円に22.2%上方修正。増益率が6.8%増→30.4%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。企業の旺盛なイベント出展ニーズが継続する中、来場型・大規模イベントを中心に新卒者向けイベントの販売枠数が伸びることなどが上振れの要因。

 MURO <7264> [東証S]  ★上期経常を2.4倍上方修正、通期も増額
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5.5億円→13.4億円に2.4倍上方修正。取引先の生産回復や材料費高騰分の価格転嫁に加え、継続的な原価改善活動などが寄与し、採算が大きく改善した。円安による為替差益3.2億円が発生したことも利益を押し上げた。
  上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の11.4億円→19.6億円に71.4%上方修正。増益率が49.1%増→2.6倍に拡大する見通しとなった。

 ノーリツ鋼機 <7744> [東証P]  ★今期最終を28%上方修正
 ◆23年12月期の連結最終利益を従来予想の67億円→86億円に28.4%上方修正。減益率が93.4%減→91.5%減に縮小する見通しとなった。想定為替レートの見直しに加え、ものづくり(音響機器関連)部門のAlphaThetaにおける好調な販売などを織り込んだ。

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