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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):RJ、ASJ、DWTI

RJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■RJ <9522>  951円  +150 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 リニューアブル・ジャパン<9522>がストップ高。11日、同社と東急不動産ホールディングス<3289>傘下の東急不動産による欧州再生可能エネルギー開発に関する一部報道を受け、「共同で推進することは事実」とのコメントを開示した。収益の押し上げ効果を期待した買いが集まったようだ。11日付の日本経済新聞朝刊は「東急不動産は欧州で再生可能エネルギー事業に参入する」と報道。RJとともに発電所の買収や開発を進めるとしたうえで、「第1弾として、このほどスペインの太陽光発電所をRJと共同で買収した」と伝えた。RJは今後、開示すべき事項が発生した場合には速やかに公表するとした。

■ASJ <2351>  550円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 ASJ<2351>がストップ高。10日の取引終了後、米子会社ASUSAコーポレーションのCOO(最高執行責任者)で理学博士の西田博史氏が、より快適なデータ通信を可能とする通信技術論文を12日から開催される国際電子技術者学会(IEEE)で発表すると明らかにしたことが好感された。暗号化通信を実施した場合において、速度と安全性はトレードオフの関係にあり、既存の暗号方式では速度低下を引き起こすことが問題となっていたという。今回発表する通信技術「HNC」は、この課題に対してセキュリティーを高めつつ速度を向上し、同時にパケットロスを回避するとともに通信遅延を減少する一つの手段として考案したものとしている。なお、同論文は同学術会議で最優秀論文賞に選出されているという。

■DWセラピ研 <4576>  178円  +21 円 (+13.4%)  本日終値
 10日に発表した「神経疼痛治療薬で今年中に再申請」が買い材料。
 メドレックス<4586>と共同開発している帯状疱疹後の神経疼痛治療薬「MRX-5LBT」について今年中に再申請を計画。

■ミナトホールディングス <6862>  828円  +48 円 (+6.2%)  本日終値
 ミナトホールディングス<6862>がマドを開けて上昇加速、一時55円高の835円まで駆け上がり、9月1日につけた年初来高値788円を上抜くとともに、修正後株価で2016年4月以来約7年半ぶりに800円台乗せを果たした。産業用メモリーモジュールを主力展開する半導体関連の小型株だが、M&A戦略による業容拡大にも積極的で成長期待が強い。23年4~6月期は営業利益段階で前年同期比85%増の3億1400万円と大幅な伸びを達成し、通期見通しも会社側計画を上回る公算が大きいとみられている。

■プロパスト <3236>  159円  +8 円 (+5.3%)  本日終値
 プロパスト<3236>が続伸。10日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を40万株(発行済み株数の1.16%)、または6000万円としており、取得期間は10月11日から31日まで。経営環境の変化に対応し、機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。同時に発表した第1四半期(6~8月)単独決算は、売上高71億2800万円(前年同期比7.4%減)、営業利益13億5600万円(同7.2%増)だった。バリューアップ事業で売却物件が減少したことが響き売上高は減少したものの、賃貸開発事業の伸長がカバーし増益を確保した。24年5月期通期業績予想は、売上高242億9400万円(前期比21.4%増)、営業利益17億7800万円(同30.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■テックファム <3625>  535円  +24 円 (+4.7%)  本日終値
 テックファームホールディングス<3625>は朝安後に切り返した。11日、生成AIを活用したシステム汎用基盤「AI Frame」を開発し、同基盤を用いたソリューションの提供を開始すると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。同基盤はAIシステムを構築するための工数を大幅に削減でき、業務の効率化などを促すもの。AI Frameを用いた新たなソリューションサービス「Customer AI」も今月から提供を始める。ECサイトでの販売支援やコールセンターなど、幅広い業界で企業が抱える業務課題の解決につなげる。

■Jグループ <3063>  590円  +26 円 (+4.6%)  本日終値
 ジェイグループホールディングス<3063>は4日続伸した。10日の取引終了後、24年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。最終損益の黒字額の見通しはこれまでの2700万円から1億3000万円(前期は5億4900万円の赤字)に引き上げており、材料視されたようだ。売上高の見通しは94億8500万円から100億円(同80億1300万円)に見直した。既存店売上高がコロナ禍前の水準を上回った。店舗のリニューアルや新業態の開発、生産性の向上なども寄与したという。

■中北製作所 <6496>  3,180円  +130 円 (+4.3%)  本日終値
 中北製作所<6496>が大幅に4日続伸した。10日の取引終了後、24年5月期第1四半期(6~8月)の単体決算を発表。経常利益は前年同期比64.0%増の4億5500万円となった。大幅な増益となったほか、中間期の計画に対する進捗率は約82%に上り、業績の上振れを期待した買いが株価を押し上げたようだ。第1四半期の売上高は同8.9%増の41億6100万円だった。品種別では自動調節弁、バタフライ弁、遠隔操作装置で増収となったほか、輸出関連も伸びた。受注残高は期首に比べて5億2600万円増加の126億3100万円となった。

■ガイアックス <3775>  444円  +13 円 (+3.0%)  本日終値
 ガイアックス<3775>が高い。10日の取引終了後、新子会社DAOエージェンシーを設立し、DAO(分散型自律組織)のサーバー契約やクレジットカード登録、オフィス契約などの法人業務を代行する「DAOX法人業務代行サービス」を開始すると発表したことが好感された。日本ではDAOの法規制が整えられておらず、DAOが法人格を持つことができないという課題がある一方、DAOを運営していくにはサーバー契約やクレジットカード登録、オフィス契約などの法人手続きが必要となっている。同サービスではこうした業務を代行することで、メンバー個人に依存しない契約形態とするほか、幅広い法人業務代行への対応や暗号資産での決済に対応することで、DAO運営をサポートする。

■ポート <7047>  2,019円  +41 円 (+2.1%)  本日終値
 ポート<7047>が続伸。10日の取引終了後、これまで会員限定サービスとして無料提供してきた「ChatGPT4」を搭載した面接診断AIサービスについて、外部向けに公開しユーザー課金型モデルとして提供を開始すると発表しており、好材料視された。「GPT-4」を搭載した「面接AI」は、新卒採用面接における志望動機や自己PRなどさまざまなケース・パターンに合わせた面接対策を行うことができるサービス。高精度の人工知能が利用者のオンライン面接の様子を分析し、抑揚・ペース・声量・冗長性・姿勢・表情・フィラーワードの7項目ごとにAIが内容評価と改善提案を行い、さまざまな角度から利用者の面接力向上を支援するとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄
 ロジザード <4391>  1,432円  +300 円 (+26.5%) ストップ高   本日終値
 日本アイ・エス・ケイ <7986>  1,763円  +300 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 イー・ロジット <9327>  792円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 シリコンスタジオ <3907>  1,195円  -400 円 (-25.1%) ストップ安   本日終値
 ムラキ <7477>  2,084円  -500 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値
 WACUL <4173>  675円  -150 円 (-18.2%) ストップ安   本日終値
 CVSベイ <2687>  740円  -150 円 (-16.9%) ストップ安   本日終値
 ispace <9348>  848円  -150 円 (-15.0%) ストップ安   本日終値
 など、5銘柄

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