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【市況】株価指数先物【寄り前】 需給イベントを控え短期的なトレードが中心


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 32280 +10 (+0.03%)
TOPIX先物 2360.5 +2.0 (+0.08%)
シカゴ日経平均先物 32265 -5
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 22日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。9月の総合購買担当者指数(PMI)が前月比0.1ポイント低下し、予想を下回ったことが嫌気された。また、金融引き締めの長期化が警戒されるなか、ボストン連銀のコリンズ総裁が「さらなる利上げの可能性は排除されていない」との認識を示したことが売りを誘った。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、テクノロジー・ハード・機器、エネルギーが上昇した一方で、自動車・同部品、銀行、各種金融が下落。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比5円安の3万2265円だった。日経225先物(12月限)は日中比30円高の3万2300円で始まり、直後に付けた3万2250円を安値に切り返し、3万2400円を回復。米国市場の取引開始時に3万2260円と下げに転じる場面も見られたが、中盤にかけて一時3万2420円まで買われた。終盤は3万2260円から3万2400円辺りで保ち合い、3万2280円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、こう着感の強い展開になりそうだ。米国市場の下落は重荷になりそうだが、米長期金利の上昇が一服したことでエヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>など半導体株の一角が買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への下支えとなる可能性がある。日経225先物は先週末に一時節目の3万2000円を下回ったことで、いったんは調整一巡感が意識されそうだ。

 ただし、25日、75日移動平均線が位置する3万2370円~3万2410円辺りが心理的な抵抗線となる可能性がある。同水準での上値の重さが意識されるようだと、短期的なショートに向かわせそうである。今週は米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視する8月の米個人消費支出(PCE)の発表を控えて手掛けづらくなるなか、国内では週後半からは半期末に伴う需給イベントが予定されており、需給要因の影響を受けやすいだろう。

 そのため、25日、75日線が位置するオプション権利行使価格の3万2375円を中心とした上下の権利行使価格である、3万2125円から3万2500円辺りでの推移を想定する。需給イベントの影響により仕掛け的な商いは限られるとみられる。短期的に仕掛けてくる動きに対しては、その後のカバーを狙ったトレードに向かわせそうだ。

 VIX指数は17.20(前日は17.54)に低下した。8月半ばのリバウンド局面同様に、200日線に上値を抑えられる格好となった。戻り一巡から低下傾向をみせてくるようだと、ややリスク選好が強まる可能性はありそうだ。

 なお、先週のNT倍率は先物中心限月で一時13.64倍まで低下した。米半導体株の一角が上昇した流れから、ややNT倍率の上昇が意識されそうである。また、1月16日につけた13.62倍に接近しており、ボトム形成からNTショートを巻き戻す動きが入る可能性があるだろう。

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