【市況】中小型株などでの短期的な値幅取り狙いの動き/オープニングコメント
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
25日の日本株市場は、先週の下げに対する自律反発が意識されそうだ。22日の米国市場はNYダウが106ドル安、ナスダックは12ポイント安だった。9月のサービス業や総合PMI速報値の悪化を嫌気しダウは下落。米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を受けて終盤にかけて軟化したものの、半導体株の一角が買われており、ナスダックは小幅な下げだった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比5円安の32265円。円相場は1ドル148円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小じっかりで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで25日、75日線に上値を抑えられたものの、先週末の終値水準での底堅さが見られた。米国市場の下落影響はあるだろうが、日経225先物は先週末に一時節目の32000円を割り込んだこともあり、いったんは自律反発が意識されそうだ。
もっとも、今週は中間期末による需給要因の影響のほか、日経平均の定期入れ替えに伴うリバランスの動きが意識されやすい。定期入れ替えでは新規採用銘柄の価格が大きいことから、除外銘柄の売りに加えて、他の採用銘柄を幅広く売ることが見込まれている。そのため、需給イベントの影響を避ける流れから、中小型株などでの短期的な値幅取り狙いの動きに向かわせそうだ。
また、本日はジェイ・イー・ティ<6228>が東証スタンダードに上場する。26日に2社、27日に2社のIPOが予定されている。先週のIPO銘柄の堅調な推移が見られたこともあり、個人主体の資金が向かいやすいだろう。全体としては需給イベントの影響からこう着感が強まるなか、個人主体の売買が中心になりそうである。
《AK》
提供:フィスコ