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【市況】調整は想定内、33000円水準での底堅さを見極め/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 7日の日本株市場は、やや売り優勢のなか、底堅さを見極める相場展開になりそうだ。6日の米国市場はNYダウが198ドル安、ナスダックは148ポイント安だった。8月の米ISM非製造業指数が想定以上に強く、年内の追加利上げ観測が再燃し、警戒感から売り優勢の流れとなった。終盤にかけては米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、景気や雇用に鈍化の兆候が示されたため、金利の上昇が一段落し下落幅を縮めた。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比115円安の33125円。円相場は1ドル147円60銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになろう。米アップルは、中国政府が政府職員によるiPhoneなど海外ブランドの機器の持ち込み、使用を禁止する計画が報じられるなか、3%を超える下落となっており、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への重荷となりそうだ。ただし、9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えるなか、積極的に売りを仕掛けてくる動きは限られ、日経平均の33000円水準での底堅さを見極めることになりそうだ。

 日経225先物はナイトセッションで一時33010円まで売られる場面が見られたが、節目の33000円を下回らなったことから引けにかけて買い戻され、33140円で終えた。33000円を上回ってのSQが意識されるなか、売り一巡後のリバウンド狙いの動きは意識されそうである。また、日経平均は前日まで8営業日続伸だったこともあり、過熱感も意識されてきたため、調整は想定内といったところだろう。昨日までの上昇でボリンジャーバンドの+2σを越えてきたこともあり、いったんは利益確定の流れも意識されやすい水準である。ただし、+2σが位置する33150円近辺での底堅さが意識されてくるようだと、ショートカバーを誘い込む流れに向かわせる可能性は意識しておきたいところである。

 SQに絡んだ限月交代に伴うロールオーバーは一巡したとみられるが、引き続き物色はインデックスに絡んだ商いが中心となろう。主力ハイテク株は売りが先行する格好となろうが、売り一巡後のリバウンド狙いのスタンス。また、高値更新で利食いが入りやすい自動車などは円安基調のなかで押し目待ち意欲は強そうだ。同様に前日に利食いの動きが目立った海運などへの押し目待ち狙いも意識されそうである。

《AK》

 提供:フィスコ

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