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【市況】株価指数先物【寄り前】 売り優勢ながら3万3000円近辺では押し目狙い


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 33140 -100 (-0.30%)
TOPIX先物 2385.0 -9.5 (-0.39%)
シカゴ日経平均先物 33125 -115
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 6日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。引き続き、NY原油先物相場の上昇がインフレにつながるとの見方から、売りが先行した。その後発表された8月の米ISM非製造業景況指数は1.8ポイント上昇の54.5と6カ月ぶりの高い水準となり、金融引き締めが長期化するとの見方が再燃。長期金利が上昇し、ハイテク株を中心に下落幅を広げた。また、中国当局が政府職員に外国メーカーの携帯機器の職場への持ち込みを禁止したと報じられ、アップル<AAPL>が3%超下落し、NYダウの重荷となった。S&P500業種別指数は耐久消費財・アパレル、保険、食品・生活必需品小売が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器、自動車・同部品、半導体・同製造装置が下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比115円安の3万3125円だった。日経225先物(9月限)は日中比10円安の3万3230円で始まり、開始直後に3万3300円まで買われた。しかし、買い一巡後は軟化し、米国市場の取引開始直後には小幅ながら下落に転じた。その後もショート優勢のなか、中盤にかけて一時3万3010円まで下落幅を広げる場面が見られた。ただし、節目の3万3000円を割り込まなかったこともあり、終盤にかけて下落幅を縮め、3万3140円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の展開になりそうだ。米国の経済指標の結果を受けた金利動向についてはこれまでと同様の流れであり、9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えるなか、ショートが強まる展開にはならないだろう。短期トレードが中心になるためカバーも早く、節目の3万3000円に接近する局面では、その後のリバウンドを想定した押し目狙いのロングでの対応に向かわせよう。

 ただし、アップルのほかエヌビディア<NVDA>も3%超の下落となっており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になりそうだ。また、為替市場では円相場が1ドル=147円台後半と、円売り・ドル買いの流れが強まっている。昨夕には神田真人財務官が「あらゆる選択肢を排除せず適切に対応していく」と発言したことを受けて、147円台前半まで円高に振れる場面も見られたが、ほどなくして元の水準まで戻していた。自動車株などへの物色が継続するようだと、ややTOPIX型優位の展開になりそうだ。

 VIX指数は14.45(前日は14.01)に上昇した。一時15.30まで切り上がり、75日移動平均線を突破し、25日線に接近する場面も見られた。自律反発の範囲内ではあるが、投資家心理をやや神経質にさせそうである。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.88倍と横ばいでの推移だった。値がさハイテク株が日経平均型の重荷となる可能性から、低下傾向をみせてくると考えられるが、SQ通過まではスプレッド狙いのトレードは限られそうだ。

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